一緒に考えよう 日本の核燃料サイクル

核燃料サイクルってなに?

日本が長年進めてきた核燃料サイクル政策。何が目的なのでしょうか。

核燃料サイクルとは、原発の燃料となるウランを採掘して、最終的に放射性廃棄物として処分するまでの流れを言います。なかでも中心になるのは使用済み燃料を科学的に処理してプルトニウムを取り出し再利用する、使用済み燃料再処理です。

数字で見る核燃料サイクル

電力会社や政府は核燃料サイクルに巨額の費用を投じています。そして負担は電気料金を通じて国民が負担しています。

核燃料サイクルでは核兵器の原料ともなるプルトニウムが分離され、国際的に懸念されています。

六ヶ所再処理工場総費用
0 兆円

コスト

核燃料サイクルには30兆円を超える膨大なコストが投じられる予定です。費用は最終的には電気料金に上乗せされるなどして国民が負担することになります。
費用だけでなく、使用済み燃料再処理工場からは大量の放射性廃棄物が海や大気に放出されます。

日本の保有プルトニウム
0 トン
核弾頭相当数(核爆発装置1個あたり8kg換算)
0

プルトニウム

使用済み燃料の再処理では、核兵器にも使うことができる核物質のプルトニウムが取り出されます。
核兵器を持っていない国で使用済み燃料の再処理をしているのは日本だけです。大量のプルトニウムを保有している日本は、国際的に懸念されています。

使用済み燃料貯蔵量(2020年末現在)
0 トン

廃棄物

原発を運転すると必ず使用済み燃料が出てきます。放射線量が高く、10万年以上の長期間、生命に有害であり続けます。
日本では法律により、使用済み燃料の再処理後に出てくるガラス固化体しか地層処分できません。再処理を法的に義務付けしているのです。

プルサーマル原発/稼働原発
0 /10基

原発基数

2011年東京電力福島第一原発事故前、日本には原発が54基あり、2010年までに16~18基がプルトニウムを燃料に使う計画でした。でも実際は4基のみ。
事故後、複数の原発が廃炉になり、他の原発も多くは安全対策などで稼働できていません。

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