伊藤 和子(核のゴミから未来を守る青森県民の会)
「核のゴミから未来を守る青森県民の会」(県内の反核燃団体:労組、生協、市民団体、原告団、個人のネットワーク)と「原子力資料情報室」の共催で、11月30日、青森市民ホールで「核ゴミいらない
青森フォーラム」が開催されました。前日の夜から霙雪と本格的な冬への突入の日、それでも県内外から250人の方々に参加して頂きました。
第1部、「核燃料サイクル破綻、40年の検証」をテーマに6人のパネラーによるパネルディスカッション、核燃料サイクル政策の歴史や、六ヶ所再処理工場の現状、運動をどう次世代に引き継いでいくのかなどの意見交換をしました。その後「青森県に集中する核のゴミ政策を問う」を、原子力資料情報室松久保肇事務局長が問題提起。使用済燃料が19000トンある現実、完全な解決策は存在しない。まずは原発を止めて、これ以上の核のゴミの発生を抑えると提起。
第2部その1は、「福島原発事故は、終わっていないでぇ~、地方を馬鹿にするのもええかげんにせぇ!」と題して、東電の記者会見に1600回以上取材に行っている芸人のおしどりマコ・ケンさんの笑いをふんだんに交えた現状報告。いかに「ホントの状況が世間から隠されているか」「情報操作されているか」をたくさんのデータを示しながら紹介されました。
その2のパネルディスカッションは、6人のパネラーが自分たちの仕事、生活を通して「私たちはこんな青森を創りたい」を発言、フクイチ事故以来目覚めたという若い地元の人やこれまで反核燃の思いを持ち続け、営みをしている方々の報告は元気と希望を投げかけてくれました。
大人にも若者たちにもわかりにくい、原子力関連施設の存在と課題にどうしたら関心をもってもらえるか、大きな課題をみんなと連携しながら、「本当のことが知らされていない!という怒り」を強め、伝えることを続けていきたいと思いました。