核燃料サイクルのコスト

日本は原子力を導入した当初から、将来、使用済み燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、高速増殖炉で利用するという計画を立てていました(参考)。

 

国は、使用済み燃料を再処理することを事実上、原子力事業者に義務付けしてきました(詳しく知る)。一方、国内再処理が遅々として進まない中、使用済み燃料の貯蔵場所が問題となり、イギリス・フランスに使用済み燃料を輸送して再処理を委託することにしました(合計7,100トンU)。

プルトニウムは核兵器に転用できるため、そのままでは輸送が難しく、ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料(MOX燃料)の形で日本に返還されています。フランス再処理分は徐々に日本に戻されています。しかし、英国にはMOX燃料加工工場がないため、返還の目処は立っていません。

日本の保有プルトニウム

出典:原子力委員会資料

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