「風車」2010年11月号
10月7、8の両日、原子力安全・保安院主催の原子力安全規制情報会議とやらをのぞいてきた。テクニカルセッションのひとつが「高レベル放射性廃棄物処分の安全規制に関わる基盤確保について」。
どこがどうテーマに関わるか不明だが、「エネルギー関連分野にかかわりのある女性たち」が会長だというウイメンズ・エナジー・ネットワークの浅田浄江代表が「一般市民への情報提供について」発表した。首都圏の女性を対象にしたアンケート調査の結果を紹介、「フィンランドでは地域住民の理解も得た上で処分場の準備が進められていることをほとんどの人が知らない」と嘆いた浅田代表。「処分場の候補を国が決めた上で、地域住民の理解を得るための努力をすべき」に半数の人が同意した結果について参加者から「公募が基本なのに、公募への賛否は聞いていないのか」と質問されていわく「公募が基本だとは知らなかった」。
話は変わって10月16日、原子力発電環境整備機構(NUMO)は、浅越ゴエさんらの芸人をゲストに都内で「いま、考えよう!放射性廃棄物の地層処分」を開催した。それを報じた19日付電気新聞の記事の結び。「浅越さんは『“捨てる”ということではなく“管理する”ことだとわかった』と話していた」。
電気新聞もやはり地層処分とは何かを知らなかった?