女川原発2号機再稼働に波状的な抗議行動を展開!仙台高裁、運転差止認めず (2024年12月号掲載記事)

日野 正美(女川原発再稼働差止訴訟原告団)

10月29日、東北電力は多くの反対の声を押し切って13年7ヵ月ぶりに原子炉を起動した。しかし、11月4日に急停止。この原因は、移動式炉心内計装系の検出器が途中で動かなくなったことによる。この原因はナットの緩みだと11日に発表された。いかに技能が低下しているかを如実に示すものだが、13日には再起動に踏み切り、15日に発電再開を強行した。
 この暴挙に対し、私たちは10月29日には、女川原発ゲート前で35名が「申入書」を読み上げ抗議のシュプレヒコールを上げた。仙台の東北電力本店前では、スタンディングを行うとともに抗議の申し入れを行った。緊急の呼びかけにもかかわらず50人もの市民が集まり、抗議文を叩きつけた。11月5日・13
日にも連続緊急本店抗議行動を行った。
 また、11月2日には「動かすな!女川原発11・2全国集会」が開催され、雨の中400人もの市民が集まった。武藤類子さん始め、青森や岩手、女川、石巻、さらに宮城県女性議員の思いのこもった発言
を受け、再稼働への抗議声明を採択して、アピール行進。バリケードで防御された東北電力本店前で抗議し、仙台市の目抜き通りで市民に訴えた。 
 11月27日、仙台高裁は控訴棄却の判決を言い渡し、女川原発2号機の運転差止を認めなかった。判決は、一審判決の門前払いと異なり・・・

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