4/20 原子力資料情報室第97回公開研究会 「問われる⽇本のプルトニウム ―再処理政策の何が問題なのか―」
⽇本は現在、核兵器の材料ともなるプルトニウムを国内外に47トン持ち、さらに毎年8トン取り出せる六ケ所再処理⼯場を2021年に稼働させる計画です。
プルトニウムを⼤量保有し、使うあても無いまま増やそうとしている⽇本の核燃料サイクル政策は、国際的な懸念を招いています。
プルトニウム問題の国際的権威であるプリンストン⼤学のフランク・フォンヒッペルさん、パネリストに慶應義塾大学の小熊英二さんをお招きして、プルトニウムの何が問題なのか、私たちはどうすればよいのかを考えます。
問われる⽇本のプルトニウム ―再処理政策の何が問題なのか―
日時:2018年4月20日 17:00~18:30(開場16:30)
場所:衆議院第一議員会館 大会議室
最寄り駅:東京メトロ 国会議事堂前駅
主催:NPO法人 原子力資料情報室
協力:核情報、原水爆禁止日本国民会議
※入場無料、同時通訳有り
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日本が原子力政策の根幹として進めてきた「核燃料サイクル」。その要は使用済み燃料を再処理してプルトニウムを取り出すことと、取り出したプルトニウムを高速増殖炉で発電しながら増やすことだった。
しかし、高速増殖炉の開発は技術的困難さから計画の仕切り直しを余儀なくされている。一方、プルトニウムの取り出しは計画に遅れがあるものの、日本は今、国内外に47トンを保有する。
現在建設中の青森県の六ヶ所再処理工場は24回の竣工延期を繰り返してきたものの、2021年には竣工させるという。工場が稼働すれば、年8トンのプルトニウムが新たに取り出されることになる。
高速増殖炉の開発が遅延するなか、普通の原発の燃料としてプルトニウムを使う計画もすすめてきたが、この計画も予定通りには進んでいない。
核兵器転用も可能なプルトニウムを大量保有し、使うあても無いまま増やそうとしている日本の核燃料サイクル政策は、国際的な懸念を招いてもいる。
プルトニウム問題の国際的権威であるプリンストン大学のフランク・フォンヒッペル教授を招き、再処理の何が問題なのか、私たちはどうすればよいのかを考える。
・スケジュール
▲講演
フランク・フォンヒッペル(プリンストン大学名誉教授、「科学とグローバル安全保障」プログラム上席研究員)
▲パネルディスカッション
登壇者:
フランク・フォンヒッペル
小熊英二(慶應義塾大学総合政策学部教授)
松久保肇(原子力資料情報室)
▲フロアとの質疑応答
・お問い合わせ
NPO法人原子力資料情報室 TEL:03-3357-3800, FAX:03-3357-3801, email:contact@cnic.jp