ドキュメンタリー映画「Nuclear Savage」上映会+アフタートーク
2025年10月11日(土)– 2026年1月12日(月・祝)まで東京のアーティゾン美術館で「ジャム・セッション 山城知佳子×志賀理江子 漂着」が開催されています。関連プログラムとして、米国による核実験の影響を追ったドキュメンタリー映画『Nuclear Savage: The Island of Secret Project 4.1』(日本語字幕付)が10月31日に上映されます。上映後には、当室の高野聡とこの展覧会の出品作家の志賀理江子さんによるアフタートークが行われます。ぜひご参加ください!
※この展覧会自体の詳細はこちら。
〇日時:10月31日(金)17:30–20:00(上映時間1h30min+アフタートーク1h)
〇会場:アーティゾン美術館(東京都中央区京橋1-7-2) 3階 レクチャールーム
〇ゲスト:高野聡(原子力資料情報室スタッフ) 聞き手:志賀理江子
〇定員:80人
〇参加費:無料
〇申し込み:以下のサイトから申し込み。(先着順)
application.artizon.museum/lecture/251031/
******** 作 品 紹 介 ********
監督/アダム・ジョナス・ホロヴィッツ
2011年/米国/87分/日本語字幕
原題/『Nuclear Savage The Islands of Secret Project 4.1』
URL/www.nuclearsavage.com/
1986年、アダム・ジョナス・ホロヴィッツはマーシャル諸島で最初の映画を撮影し、
そこで目にしたものに大きなショックを受けた。放射性ヤシの実、漏洩する放射性廃
棄物貯蔵施設、過密なスラム。これらは全て米国の植民地時代に受けた、67 回に及ぶ
冷戦期の核実験の影響だ。核実験は島々を吹き飛ばし、人々に壊滅的な打撃を与えた。
20年後、アダムはドキュメンタリー映画“Nuclear Savage”を撮るためにマーシャル
諸島に帰ってきた。米政府によって意図的に放射能で汚染されてから数十年後の島民た
ちの尊厳と生存をかけた戦いを生活に密着して描き出したのだ。この作品は、近年、機
密解除された米政府の公文書や、生存者の証言、非公開だった写真などにもとづき、こ
れまで語られてこなかった物語の真実の姿を明らかにしている。米国の科学者たちがど
のようにして太平洋の楽園を放射能の地獄に変えてしまったのか。そして、マーシャル
諸島の人々が、30年にもわたって死の灰が人体へ与える影響を調べる実験動物として扱
われてきたという事実を。
“Nuclear Savage”は私たちに民主主義の核心を突きつけている。
**********************

