原子力資料情報室連続ウェビナー「原爆投下80年 改めて核/原子力利用と被ばくについて考える」
1945年8月に米国により広島と長崎に原爆が投下されてから80年が経ちました。数多くの人が犠牲になり、生き残った人々は今もなお被ばくの後遺症に苦しんでいます。核廃絶の宿願はいまだ果たされていないだけでなく、被ばく者の十分な救済や尊厳の回復も道半ばです。原爆投下80年という区切りを迎える中、原子力資料情報室は3回に分けて、連続ウェビナーを開催します。核兵器開発と原子力発電は根底では結びついていること、放射線被ばくの真相が権力構造の中で見えにくくされていること、純粋な原子力の平和利用などなく、核のエネルギーをめぐって歴史的に植民地主義的な支配構造が存在してきたことなど核と原発について今一度根本的に省察する場にしたいと思います。
第1回は、当室事務局長であり原子力小委員会の委員も務める松久保肇が、核燃料サイクルやプルトニウム利用の問題点について詳しく話します。防衛省の有識者会議における原子力潜水艦の導入検討という最新の動向についても触れる予定です。
第2回は、ジャーナリストの小山美砂さんをお招きします。長年取材されてきた黒い雨裁判や内部被ばく軽視の問題点やそれらが福島原発事故被害とどう関連してくるのか解説していただきます。また「被ばく『封じ込め』の正体」や「気象学者 増田善信」などの最新刊に収められている最新の取材情報についても聞くことができる回になると思います。
第3回は、ニューヨーク市立大学非常勤講師の福井朋生さんをお招きします。福井さんは博士論文で、核の利用をめぐる帝国主義および植民地支配構造について研究し、福島のフィールドワークを通して、それが福島原発事故においてもどのように作動しているのか分析されました。その内容をわかりやすくお話して頂きます。
ぜひお申し込みの上、ご参加ください。
〇第1回:核燃料サイクルと原子力の平和的利用という虚像
■ 日時:2025年10月30日(木)15:00~16:10
■ 講師:松久保肇(原子力資料情報室、原子力小委員会委員)
■ 定員:500人(ZOOMによるオンラインセミナー)
■ 参加費:無料(ご寄付を歓迎いたします cnic.jp/support/donation)
■ 申し込み:us02web.zoom.us/webinar/register/WN_VlKv-DI3SMyk0bcm7iBrSQ
■資料:cnic.jp/wp/wp-content/uploads/2025/10/e778e3e71278acc1155187c5919a44ff.pdf
■録画映像:www.youtube.com/watch?v=OZ8OrB5NhAM
〇第2回:黒い雨裁判から見えてくる被ばくの「封じ込め」
■ 日時:2025年11月13日(木)14:00~15:20
■ 講師:小山美砂さん(ジャーナリスト)
■ 定員:500人(ZOOMによるオンラインセミナー)
■ 参加費:無料(ご寄付を歓迎いたします cnic.jp/support/donation)
■ 申し込み:us02web.zoom.us/webinar/register/WN_Mjbb1RvFRgGZV2jvaugulw
■ 資料:cnic.jp/wp/wp-content/uploads/2025/10/7773f425e9ef3a77977ef8fc24e25675.pdf
■録画映像:www.youtube.com/watch?v=drYgchaa7wA
※一部映像を編集しています
〇第3回:核をめぐる植民地支配構造と福島原発事故
■ 日時:2025年11月26日(水)10:30~11:50(日本時間)
■ 講師:福井朋生さん(ニューヨーク市立大学非常勤講師)
■ 定員:500人(ZOOMによるオンラインセミナー)
■ 参加費:無料(ご寄付を歓迎いたします cnic.jp/support/donation)
■ 申し込み:us02web.zoom.us/webinar/register/WN_zjeUUR9mSQSNDF7qsZxt6Q
■ 資料:後日掲載
※当日はZOOMで配信を行います。
※当日ご参加できない方も、後日録画映像をご覧になれます。
※コロナ感染拡大等、諸事情により内容の変更や中止もありえます。あらかじめご了承ください。
■主催・お問合せ:原子力資料情報室(CNIC)https://cnic.jp/


