まるで原発などないかのように――地震列島、原発の真実

基本情報

編著 原発老朽化問題研究会
発行 現代書館
発行日 2008年9月
定価 2300円+税
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概要

近頃地震が多い。
「不安はあるけど、私ひとりで心配しても……。
 原発はクリーンなエネルギーだというし……。
 電力会社を信じて……何とかなるでしょうに……。」
原発の寿命はおよそ2倍に延ばされた。
地震で大きく壊れた原発もある。

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もくじ

まえがき

第一章 はびこりはじめた「安全余裕」という危険神話  田中 三彦
1 まるで原発などないかのように
2 「安全率」とは何だろう?
3 原発はこんなに「不確実」
4 「三つの安全余裕」のでたらめぶり

第二章 材料は劣化する――大惨事の温床  井野 博満
1 材料劣化で原発事故が起こった
2 ステンレスの応力腐食割れは防げない
3 中性子照射で圧力容器は脆化する
4 地震で材料は強くなるという珍説
5 工学は価値中立的か

第三章 原発の事故はどう起こっているのか  上澤 千尋
1 柏崎刈羽原発を地震が襲った
2 原子炉臨界・暴走、制御棒落下事故
3 発電用タービンの破壊
4 その他の事故について

第四章 中越沖地震と東京電力柏崎刈羽原発 武本 和幸
1 中越沖地震
2 起こるべくして起こった柏崎刈羽原発の地震被害
3 中越沖地震で起こったこと
4 海底活断層と復興ビジョン
5 基準地震動
6 幸いだった「小さな地震」と「余震の少なさ」

第五章 東海地震と中部電力浜岡原発――運転差し止め一審裁判の概要  只野 靖
1 なぜ、日本は世界有数の地震国であると言われているのか?
2 浜岡原子力発電所は東海地震の震源真上に建設された
3 耐震設計とは
4 中央防災会議による東海地震の地震動
5 では、どのような地震を考えるべきか
6 では、原発のどこが危ないのか?
7 中部電力の「余裕論」と田中三彦氏の証言
8 請求棄却判決の非科学性
9 アスペリティの位置はどのように定められたかについての溝上証言の信用性
10 最後に

第六章 原発は正しい選択だったか  山口 幸夫
1 原子力とは
2 原子力ルネッサンスか?

日本の原子力発電所一覧

あとがき