日本の原子力時代史

基本情報

編著 西尾漠
発行 七つ森書館
発行日 2017/7/1
定価 8000円+税
会員価格 税抜き 8000円

概要

広島・長崎の原爆から9年後、1954年から日本の原子力開発が始まる。
70年に本格的な原子力の時代に入り、約40年後に福島第一原発事故が起き、廃炉の時代を迎えた。
5年ごとに時代区分し、年・月を見出しに、この短い時代を詳細に論考する。

著者:西尾漠(にしお・ばく)
1947 年、東京都生まれ。原子力資料情報室共同代表、『はんげんぱつ新聞』編集長。『原発を考える50 話』(岩波ジュニア新書)、『私の反原発切抜帖』(緑風出版)、『原子力発電は「秘密」でできている』(クレヨンハウス)、『原子力・核・放射線事故の世界史』(七つ森書館)など、著書多数。

追加情報

A5判
本文615 ページ+索引28 ページ
定価 8,000 円+税・送料別
※原子力資料情報室会員には、税抜き価格8.000 円、送料サービスで送付します。

もくじ

○1950~1970 年代前半 黎明期
1950 年代=原子力開発の体制整備期
1960 年代=「原子の灯」ともる
1970 年代前半=軽水炉時代の幕開け

○1970 年代後期 都市部にも反原発の運動が
1974 年 時代を画する年
1975 年 初の反原発全国集会
1976 年 原子力安全行政の正体
1977 年 カーター・ショック
1978 年 『反原発新聞』創刊
1979 年 ついに起きた炉心溶融

○1980 年代前期 動きはじめた「あと始末」計画
1980 年 相つぐ「公開ヒアリング」
1981 年 敦賀原発の事故隠し
1982 年 動きだした「あと始末」計画
1983 年 8 年ぶりの全国集会
1984 年 プルトニウム時代の入口に立つ

○1980 年代後期 反原発から脱原発へ
1985 年 大事故の予兆
1986 年 チェルノブイリ原発事故
1987 年 日本の原発がこわい
1988 年 脱原発への飛躍
1989 年 プルトニウムの夢破れて

○1990 年代前期 脱プルトニウム宣言
1990 年 放射性廃棄物拒否
1991 年 美浜2 号機危機一髪
1992 年 プルトニウムに揺れる
1993 年 「あかつき丸」到着
1994 年 プルトニウム離れ

○1990 年代後期 安全神話の崩壊
1995 年 「もんじゅ」事故への道
1996 年 原子力政策の曲がり角
1997 年 動燃不祥事で明け暮れて
1998 年 さらば動燃
1999 年 JCO 臨界事故

○2000 年代前期 祝・計画断念
2000 年 新「原子力長期計画」
2001 年 二つの住民投票
2002 年 東京電力トラブル隠し
2003 年 時代は変わった
2004 年 19 兆円の請求書

○2000 年代後期 「国策民営」彷徨す
2005 年 「原子力政策大綱」決定
2006 年 原子力不正の1 年
2007 年 東洋町スキャンダル
2008 年 浜岡原発リプレース計画
2009 年 すべてのツケは原発既設地に

○2010 年代前期 原発ゼロの時代
2010 年 政権は交代したが
2011 年 福島原発事故
2012 年 原子力規制委員会発足
2013 年 再稼働申請のはじまり
2014 年 原発ゼロvs 再稼働

○2010 年代後期 廃炉の時代へ
2015 年 40 年超運転か廃炉か
2016 年 「もんじゅ」廃炉

福島原発事故から6 年
あとがきにかえて