CNIC News 2011/10/13 3号機の爆発は水素爆発か? 後藤政志氏解説
解説 後藤政志氏
水素が約4%以上、酸素が約5%程度あると、水素が燃焼する。水素と酸素が混合した状態で火がつくと、爆発的に燃焼する。これを爆燃(デフラグネーション)といい、火炎の速度が亜音速の場合に生じる。さらに水素濃度が濃くなると、火炎の速度が音速を超え、衝撃波が発生する。これを爆轟(デトネーション)という。
福島第一原発3号機のように大規模な爆発が起きたことは、爆轟(デトネーション)が発生したものと思われる。
なお爆燃から爆轟に移行することがあるがこれをDDT(爆燃ー爆轟遷移)といい、燃焼する火炎の中に突起物などを入れると爆轟に遷移することがある。
格納容器の水素対策について、簡単に解説する。