長谷川健一さん講演会 飯舘村 酪農家の叫び 3.11からの記録

CNICスタッフコメント

 

飯舘村の酪農家、長谷川健一さんが福島原発事故発生当初から起きたことを、問題点をあげながら分かりやすく熱意をもって語っています。

長谷川さんは飯舘村で区長を担っています。事故直後に飯舘村の放射能汚染の実態が判明したとき、役場の担当者はその事実を隠そうとしたそうです。3歳以下の子どもと母親は避難するように言われた時、長谷川さんは「年上の兄弟は母親と離れてしまう。子ども全員といっしょに避難させないとならない」と役場にかけあいました。飯舘村の牛が放射能汚染され、処分しなければならないと国が決めた時、牛の命をなんとか守ろうと奮闘した様子も心に響きます。長谷川さんが飯舘村と住民と家畜をとても大切に思っていることが伝わってきます。

後半に紹介する、世話をすることができなかった20km圏内の牛の変わり果てた姿の写真はぜひ皆さんに見て辛く厳しい現実を知ってほしいと思います。また、モニタリングポストの周辺のみを徹底除染して、周囲の値よりも低い値を示している問題も見過ごすことはできません。