20150730 【院内集会】【規制庁ヒアリング】老朽化原発の審査を問う 「原子炉構造材の監視試験方法」と寿命延長の問題点
不適切な審査で老朽化原発の運転が図られている
【院内集会】および【規制庁ヒアリング】への参加を呼びかけます
主催 原子力資料情報室
主催 原発ゼロの会
原子力規制委員会は、「原子力構造材の監視試験方法の技術評価」(日本電気協会規格:JEAC4021-2007)の審査を7月末にも終えようとしています。それを受けて、老朽化した高浜原発1号機・2号機、美浜原発3号機の60年までの寿命延長が目論まれています。
この規格は、原子炉圧力容器の経年劣化(中性子照射脆化)を予測するためのものですが、その脆化予測式には元の計算式に初歩的ミスがある、計算プロセスやデータが公開されておらず追試ができない、など多くの問題が指摘されています。にもかかわらず、日本電気協会は、予測式の見直しをせず、計算式(反応速度式)の係数を変えただけの[2013年追補版]の是認(エンドース)を規制委員会に求めています。
原子力発電所の心臓部である原子炉圧力容器の健全性を監視するための脆化予測が正しくなければ、圧力容器の脆性破壊という大事故が起こる危険性を知ることができません。万が一にもこのような危険があるならば、原発の運転は許されません。
高浜原発1号機監視試験の結果は、脆性遷移温度が99℃に達し、廃炉が決まった玄海原発1号機を超える最悪の状態です。私たちは、高浜1号機の安全性が疑問だと考えており、その寿命延長と運転再開には強い危惧を抱いています。
また、規制委員会発足後、初の再稼働が進められている川内1号機では、運転開始30年以内におこなわなければならない高経年化技術評価書の審査が完了していません。
事態の重大さ・緊急さから、上記院内集会および規制庁ヒアリングへのご参加を願う次第です。
【院内集会】 老朽化原発の審査を問う 「原子炉構造材の監視試験方法」と寿命延長の問題点
◆日時:2015年7月30日 14時~15時50分(入館証はロビーにて13時半から配布します)
◆場所:衆議院第一議員会館 第四会議室
◆参加費: 無料
◆定員:50人、参加をご希望の方はcontact@cnic.jpまたは03-3357-3800までご連絡ください
◆プログラム
1.問題提起(時間:10分)
お話:山口幸夫さん(原子力資料情報室)
2.問われる原子力規制委員会の姿勢(時間:30分)
…原子力規制委員会の「原子炉構造材の監視試験方法」是認審査の問題点を解説
お話:小岩昌宏さん(京都大学名誉教授)
3.老朽化原発の危険性(時間:40分)
…高浜原発1号機の圧力容器脆化や川内原発1号機の審査遅れを解説
お話:井野博満さん(東京大学名誉教授/原子力市民委員会委員/柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会代表)
●主催 / 連絡先 認定特定非営利活動法人 原子力資料情報室(担当:松久保)
〒162-0065 東京都新宿区住吉町 8-5 曙橋コーポ 2B
TEL.03-3357-3800 FAX.03-3357-3801 URL: cnic.jp/ Email: contact@cnic.jp
【原発ゼロの会ヒアリング】
◆日時:2015年7月30 日(木)16時 00 分~17時30分
◆場所: 衆議院第一議員会館 第四会議室
◆主催 超党派「原発ゼロの会」
連絡先:阿部知子事務所(事務局) Tel: 3508-7303(衆議院内線:50424)/ Fax: 3508-3303
E-mail: usami@abetomoko.jp 原発ゼロの会ブログgenpatsu0.cocolog-nifty.com/blog/
◆プログラム
1. 趣旨説明
2. 質問書への原子力規制庁からの回答
3. 出席議員・有識者を交えた質疑・討議