志賀1号炉・制御棒にまたひび割れ発見(『通信』より)

志賀1号炉・制御棒にまたひび割れ発見(『通信』より)

 4月5日に制御棒1本にひび割れがみつかっていた北陸電力の志賀1号炉(沸騰水型炉、54万キロワット)で、さらに4本の制御棒にひび割れが起きていることが、5月10日までにあきらかになった。

 ひび割れがみつかったのはすべて炭化ホウ素を中性子吸収材として採用している「ボロンカーバイド型」と呼ばれる制御棒で、制御棒のハンドル(取っ手)からシース(さや)にかけて発生していた。後になってみつかったひび割れは全部で5箇所あり、大きさは2?5センチである。形状などから、応力腐食割れとみられる。

 4月5日に1本の制御棒でひび割れがみつかって以降、全89本(ボロンカーバイド型80本、ハフニウム棒型9本)の制御棒について、水中カメラによる点検を実施していた。

『原子力資料情報室通信』384号(2006.6.1)短信より
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