北朝鮮の核実験に強く抗議する
北朝鮮の核実験に強く抗議する
2006年10月10日
原子力資料情報室
核廃絶は人類共通の長年の悲願である。
半世紀以上にわたって、世界の各地で、各界の広範な人たちが営々と努力してきたところである。
2006年10月9日に強行された北朝鮮の核実験は、ヒロシマ・ナガサキ以来の、人類の心からの希望を打ち砕くものである。
核兵器を所有する国々がすでに存在していることを、私たちは承知している。また、「平和利用」を唱え、原子力発電を推進する考えがあることも知っている。さらに、青森県六ヶ所村で巨大な核燃料再処理工場を運転し、プルトニウムを抽出しようとする動きが急であることも知っている。そのプルトニウムは、情況に応じて、いつでも核兵器に変容する。
私たちは「平和利用」と核兵器とは表裏一体であると考える。いかような情況であろうとも、核兵器への道を断固として拒否しないかぎり、この地球上に恒久的な平和は実現できない。
北朝鮮の核実験に強く抗議する。どのような形であれ、人類と核とは共存できないということを、いま、あらためて認識しなければならない。