福島第一2号炉:臨界事故後にスクラム
福島第一2号炉:臨界事故後にスクラム
福島第一2号炉では,臨界になった後にスクラムが起きていたことがあきらかになった.東京電力の報告書によると,1984年10月21日,定期検査で格納容器内の機器の点検中に,原子炉の監視を怠ったために,制御棒の抜け落ちを見過ごし,臨界状態になった.その後,中性子量を監視する中間領域モニタ(IRN)の指示値が急上昇したため,原子炉の緊急自動停止信号が発信し,停止した.
午前6時すぎから午前8時30分ごろまで,臨界状態が続いていたとみられる.運転日誌と引継日誌が書き換えられていた.