2007/10/09

ノエル・マーメルさん東京講演会 フランスにおける高速増殖炉開発からの撤退を聴く[2007/10/9]【終】

ノエル・マーメルさん東京講演会
フランスにおける高速増殖炉開発からの撤退を聴く【終】

□■当日配布資料PDF■□

 「もんじゅ」は、95年にナトリウム漏れ事故を起こしてから早くも12年が経ち、推進側は、08年5月に予定していた運転再開を10月に延期することを明らかにしました。周知のように、高速増殖炉開発に固執しているのは、古くからの開発国では今は日本だけとなっています。
「もんじゅ」は名古屋高裁金沢支部判決が的確に指摘しましたように、様々な危険性を抱えています。さらに長期に渡る停止炉であることも考え合わせれば、運転再開には大きな不安を払拭できません。また、中越沖地震が引き起こした柏崎刈羽原発の耐震安全性の問題は、これまで様々指摘されていたとおり、国の耐震設計指針の甘さ・誤りが証明された形となりました。構造上地震に弱く、核暴走事故を引き起こしやすい「もんじゅ」の運転再開は、なんとしても阻止したい焦眉の課題です。
 今回、1991年に高速増殖炉開発から政策転換したフランスから、世界唯一の実証炉スーパーフェニックス閉鎖時(1998年)に、下院の調査委員会に参加されていたノエル・マーメルさんをお招きし、フランスの現状と選択の決断のお話を聴くことになりました。
 高速増殖炉開発はすでに過去の遺物であり、危険性はいうに及ばず、税金のムダ以外の何者でもありません。さらに核拡散問題からも看過できません。

ノエル・マーメル Noel Mamere
国民議会(下院)議員/ベルグ市長
1948.ボルドーワイン取引の中心地リブルヌに生まれる。スーパーフェニックスと高速増殖炉の炉型式に関する国民議会(下院)の調査委員会のメンバーを務める。

日時:10月9日(火)18:00-21:00【終】

会場:千駄ヶ谷区民会館
www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_sendagaya.html
   渋谷区神宮前1-1-10
   電話 03-3402-7854
      *JR原宿駅徒歩5分

資料代:1000円(賛同者無料)

主催:ノエル・マーメルさんの話を聴く会
   連絡先/原子力資料情報室(電話03-3357-3800)