東京電力は柏崎刈羽原発の運転再開ありきの策動をやめよ
東京電力は柏崎刈羽原発の運転再開ありきの策動をやめよ
東京電力が来年1月から7号、6号と順次、柏崎刈羽原発の運転を再開しようともくろみ、そのスケジュールに沿って「基準地震動」の発表などを行なおうとしていることが、同電力内部からと思われる情報提供により明らかとなった。
原子力資料情報室に先週末、郵便でA3大1枚のコピーが届いた。「新潟地域における理解活動の展開(案)」と題したもので、どのような会議に出されたものかは不明だが、4月22日の日付が付されている。上記のように来年1月から「順次運転再開」とされ、11月には「推進団体」から「再開要望・意見書」が出されるなどのスケジュールが示されている。「考慮すべき事項」として「?首長選前(10月、11月)は表立った理解活動は行わない。?地震発生後1年となる7/16をターゲットとした「マスコミの特集」を意識し、対応を図る」などの記述がある。
本日、原子力資料情報室はこの文書をマスメディアに公開した。取材に対し、東京電力は文書の存在を否定しなかったという。
県技術委員会で論議中であるにもかかわらず、それを無視して「基準地震動」の発表をおこなおうとするのも、まさにこのスケジュールにのっとったものである。私たちは、東京電力のそうした策動を厳しく批判し、中越沖地震の教訓を正しく受け止められるよう、徹底した調査と議論を尽くすことを同電力に求める。