2018/03/10

3/10 もっかい事故調オープンセミナー 福島原発事故はまだ終わっていない!

 

 

 

 

 

東京電力は福島第一原発事故に関する未解明問題にかんする第5回進捗報告を2017年12月25日に公表し、根本原因究明は終了したと主張しています。しかし、そのレポートの内容をていねいに読んでいくと、事故原因究明が当初からまったくすすんでいないことがわかります。1号炉の水素爆発のメカニズムおよび主蒸気逃し弁の不動作の原因、1〜3号炉で津波が原発建屋に到達した時刻より非常用ディーゼル発電機の停止が早いこと、2号炉での格納容器ベントの動作と放出放射能量の関係、4号炉の水素爆発のメカニズムなど、わからないことだらけです。「福島原発事故はまだ終わっていない」のです。東京電力は福島第一の事故現場で「燃料デブリ」探しに奔走しており、一刻も早く事故炉を解体撤去し、「証拠」を消してしまいたいかのようです。一方で、柏崎刈羽原発の再稼働のために実証経験のないシビアアクシデント対策をつぎつぎに導入することを決め、新規制基準の審査を通してしまいました。もっかい事故調は、あらためて福島原発事故の原因を問い直したいと考えています。

田中光彦/福島第一1号炉の主蒸気逃し弁の動作問題を中心に
伊東良徳/津波の到達時刻と非常用ディーゼル発電機の停止
上澤千尋/柏崎刈羽原発のフィルターベントと代替循環冷却系

日時:2018年3月10日(土)13:00〜16:00
会場:文京区民センター2A会議室
資料代:1,000円

主催:もっかい事故調
賛同:原子力資料情報室
協力:岩波書店『科学』編集部
問合せ:090-4422-5394(澤井) sawai●cnic.jp(●を@に変更してください)