日本原燃宛、ガラス固化表面汚染の原因調査と再発防止策に関する要請書

核燃料サイクル阻止一万人訴訟原告団と原子力資料情報室は本日(2011/12/2)下記要請書を日本原燃株式会社に提出、青森県庁で記者会見を開催しました。


日本原燃株式会社
社長 川井吉彦 殿

2011年12月2日

核燃料サイクル阻止一万人訴訟原告団
代表:浅石紘爾

特定非営利活動法人原子力資料情報室
共同代表:伴 英幸

要 請 書

 本年9月に英国から日本原燃の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに搬入されたガラス固化体76本について、現在受入検査が行われている。九州電力分のガラス固化体28体の検査が9月21日から開始されたが、うち3本のガラス固化体の表面汚染検査で基準値を超える値が確認された。汚染の激しいガラス固化体(固化体整理番号:B05144)は当初の測定値で、α放射能濃度3.1Bq/cm2(基準値:0.4Bq/cm2)、非α放射能濃度で400Bq/cm2(基準値:4Bq/cm2)という大変高い値が確認されている。11月28日には3本とも低減措置(拭き取り)によって基準値を下回ったと報道されたが、「B05144」は実に45回もの測定が実施されている。また私たちが原子力安全保安院から入手した29回目までの測定データからは、汚染値が上下している様子も確認され、これらのガラス固化体に欠陥のある可能性を示している。
 この汚染事故は、深刻である。なぜなら九州電力、日本原燃、原燃輸送が立ち会ってイギリスで実施された搬出前の検査では汚染が確認されていない。表面汚染はいつ発生したのか。この事故の原因について日本原燃と九州電力が調査中であるが、ガラス固化体の30?50年に及ぶ中間貯蔵、さらに数十万年に及ぶ最終的な処分における固化体の健全性確保の観点から、徹底的な原因調査と再発防止策が求められる。私たちは、日本原燃に対し以下の点について要請する。

1.第14回の返還ガラス固化体の受入検査の結果について、ガラス固化体ごとに、今後実施される検査の測定値についても全測定データをすみやかに公開すること。

2.九州電力分のガラス固化体のうち、表面汚染検査において当初の測定結果が目安値を上回った
3本について、事故原因が究明されるまで国の収納検査の受験を見合わせ、輸送期間と同程度の時間の経過後、再度検査を行うこと。

3.表面検査の目安値を上回った原因を究明し、十分な再発防止対策を講じること。原因究明については、イギリスにおける製造工程、発送前検査、輸送中の状況等、あらゆる角度から徹底的な究明・検討を行い、その結果を公表すること。

4.事故原因が究明され再発防止対策を講じるまで、ガラス固化体の返還輸送を中止すること。

以上

*この「要請書」に関するお問い合わせは:
 原子力資料情報室:TEL:03-3357-3800、e-mail:cnic[アットマーク]nifty.comまでお願い致します。

12/2 青森県庁での記者会見の様子


□ガラス固化体の表面汚染発覚
 ―イギリスからの返還ガラス固化体受け入れ検査の結果について―
 https://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1243
 『原子力資料情報室通信』第450号(2012/12/1)より