アクティブ試験は放射能放出実験!―試験の中止と六ヶ所再処理工場計画の撤回を求める―

アクティブ試験は放射能放出実験!―試験の中止と六ヶ所再処理工場計画の撤回を求める―

 青森県・六ヶ所村で本日午後にも六ヶ所再処理工場のアクティブ試験が開始されようとしている。原子力資料情報室はこの試験操業に強く反対する。

 アクティブ試験は危険な実験操業である。日常的に大量の放射能の放出が始まる上、臨界事故や爆発事故などの危険性がでてくる。また、放射能の漏えい事故や労働者の被ばく事故多発の恐れも大きい。

 日本原燃に環境を放射能で汚染する権利はないし、私たちは誰もそれを許していない。六ヶ所村の人々に日々事故の危険性を危惧して生活するよう強いることは、誰にも許されない。

 おびただしい放射能による環境汚染をともなって生産するプルトニウムの需要はない。そもそも需要を「つくり出さなくてはならない」ことこそが、六ヶ所再処理工場が不要な施設であることを証し立てている。日本は合計約43トン(海外約37トン、国内約6トン)のプルトニウムを所有するプルトニウム大国である。この上さらに国内にプルトニウムを増やし続けるのは、核拡散を促す以外の何ものでもない。

 六ヶ所再処理工場の稼働を正当化する理由はどこにもない。第一次産業を中心とする青森県で核燃料再処理工場が果たす役割は、放射能汚染による人々の健康と暮らし、産業基盤の破壊だけである。さらに工場の稼働によって、未来にわたって国民全体がその負の遺産を負わなければならなくなる。私たち原子力資料情報室は、六ヶ所再処理工場計画の撤回を改めて強く求める。