原子力資料情報室声明 日本原電は原子力規制委員会の判断を受け入れよ

2013年5月15日発表

 本日、日本原電敦賀発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合は敦賀原発2号炉の直下の断層(破砕帯)を活断層の可能性が高いと認定した。私たちは、この判断を高く評価し支持するものである。 

この判断は、4人の有識者が現場調査を行い、かつ座長含めた5人の一致した紛れのないものであり、また、原発の安全審査において、活断層の認定に関する科学的な判断がなされたはじめてのものである。

日本原電はこれを受け入れず、追加調査をしたいと主張している。しかし、同社はこれまで、有識者会合の指摘に対して説得的な反論ができていない。しかも、傍証的な追加調査では、時間稼ぎとの指摘は否めない。

日本原電は原子力規制委員会の指摘を受け入れた上で、同炉の廃炉を決断するべきである。