記者会見のお知らせ[2007/8/2【終】当日資料UP!
記者会見のお知らせ【終】
「柏崎刈羽原発は廃炉に!」
7月16日に起きたマグニチュード6.8の新潟中越沖地震によって、震源から16キロメートルの柏崎刈羽原発では原子炉、機器類に甚大な損傷を生じている可能性が高くなっています。7月30日に東京電力が公表した報告(第1報)でも、「各原子炉建屋とも、設計時の最大加速度応答値を大きく上回っている」、「各原子炉建屋とも、設計時の応答スペクトルを大きく上回っている」状態です。例えば最大加速度の応答値では、1号機のタービン建屋1階(ペデスタル)において設計時の最大加速度の応答値の7倍を超え、3号機では約2.5倍の加速度が観測されています。施設の損傷状態の確認作業は開始されたばかりですが、すでに6号機天井のクレーンの駆動機構軸のジョイントが破損したことなどが明らかになっています。今後調査が進むにつれて、損傷、トラブルの数は想像を超える数に上ると考えられます。原子力資料情報室は、柏崎刈羽原子力発電所の安全問題について、下記日程で会見を開催いたします。
(会見は日本語で行います)
8月2日(木)16:00~
総評会館5階 502会議室(JR:お茶の水、東京メトロ:新お茶の水)
www.sohyokaikan.or.jp/access/
出席:
武本和幸(原発反対刈羽村を守る会、原子力資料情報室理事)
上澤千尋(原子力資料情報室、原子炉問題担当スタッフ)
伴英幸、山口幸夫(原子力資料情報室共同代表)
緊急集会「想定外」地震が原発を襲った
~柏崎刈羽から現地報告~【終】
日時:2007年8月2日(木)午後6時30分~8時30分
会場:総評会館2階 大会議室
www.sohyokaikan.or.jp/access/
講師:武本 和幸(原発反対刈羽村を守る会)
上澤 千尋(原子力資料情報室スタッフ)
資料代:500円
連絡先:原子力資料情報室
TEL:03-3357-3800(ご予約の必要はありません。)
7月16日、柏崎刈羽原発がマグニチュード6.8、震度6強の地震に襲われました。1~7号機すべての原子炉が緊急停止しましたが、変圧器から火災が発生、鎮火まで2時間を要しました。その後明らかになったことは・・・放射性廃液が海へ漏えい、放射性気体放出(ヨウ素、コバルト他)、低レベルドラム缶数百本が倒れ手袋、工具などが散乱、使用済み燃料プールの冷却水位低下など・・・。被害状況は今後もっと明らかになるでしょう。
気象庁などの調査によって、中越沖地震を起こした断層は、柏崎・刈羽原発の直下にまで及んでいることが明らかになりました。原発周辺の断層について、国の安全審査では断層の長さを短めに見積もったり、活断層でないとして何の考慮もしていなかったなどの実態が明らかになっています。
柏崎刈羽の現地から、武本さんが駆けつけます。現地の恐怖の状況を聞いて、私たちはどうするべきか、考えましょう。
新潟中越沖地震では、死者10名、負傷者は1100名を超え、柏崎市や刈羽村などに甚大な被害をもたらしました。今回の地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、けがをされた方、住宅等に被害を受けた多くの皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。