新ブックレット『原発は地震に耐えられるか』

2011年7月「増補版」を発行したしました。 https://cnic.jp/1160

ブックレット『原発は地震に耐えられるか』

 日本列島に55基の原発がつくられています。エッ?、ほんとに? と思うかもしれませんが、ホントです。
 世界に知られた地震国なので、ずいぶんと慎重に原発はつくられたはずでした。が、去年7月の中越沖地震で、全7基の柏崎刈羽原発が停止し、10ヵ月になります。あってはならない「原発震災」が避けられたのは、運がよかっただけ、です。ぞっとします。
・どうしてそんなことになったのでしょうか。
・ほかの原発は大丈夫なのでしょうか。
 そこで、地盤、地質、活断層、プレ?トなどに着目して、政府や推進派の言い分・判断はどこが間違ったのか、検討してみました。とりあげたのは、下北半島にある六ヶ所の再処理工場と東通原発、女川、福島、柏崎刈羽、浜岡、志賀、島根、および若狭の美浜・大飯・高浜・敦賀の各原発です。変動地形学の眼で、言われてきた活断層の長さが短かすぎたという指摘や、地震動の大きさをなぜ「応答スペクトル」で表すのか、その方法を分かりやすく説明した記事も載っています。
 ”原発と地震”が気になる方に、ぜひお薦めしたい文献です。82ページ、800円。

原子力資料情報室
B5版82ページ

800円(会員価格720円)

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[color=FF0066]*原子力資料情報室会員・賛助会員の皆様には『原子力資料情報室通信』第407号(2008/5/1)とともにメール便でお届けいたします。[/color]ご注文の重複にご注意ください。5月8日以降もお手元に届かない場合はお手数ですが原子力資料情報室までご連絡ください。

目次

はじめに
[山口 幸夫]

下北半島東部原子力施設周辺の断層群について
[松山 力]

女川原発は新たな想定地震に耐えられるか?
[石川 徳春]

ひび割れ制御棒が高める「原発震災」の危険性
[石川 徳春]

福島原発は地震に耐えられるのか
[斉藤 春光]

柏崎刈羽原発の地震地盤論争と新指針
[武本和幸]

東海地震の震源域真上に浜岡原発が
[塚本千代子]

志賀(能登)原発訴訟
[岩淵 正明]
[奥村 回]

耐震性が疑われる若狭の原発
[橋本 真佐男]

「宍道断層」調査で明らかとなった問題は何か
[芦原 康江]

原発建設における特殊な活断層評価―変動地形学の視点から
[渡辺 満久]

地震動の大きさを、なぜ「スペクトル」で表すのか
[橋本 真佐男]