[訂正]福島第一1号炉でシビアアクシデント(苛酷事故)か

東京電力らが3月11日22:00に行なった2号炉に対する解析によると,24:50に燃料溶融が起こり,27:20には原子炉格納容器が設計最高圧に達する可能性があり,格納容器全体が破壊する可能性があるため,格納容器ベント(放射性ガス排出用配管)をつかって,放射性物質を環境中に放出することを検討している.

実際には,1号炉で格納容器内の蒸気圧が通常の400kPaから設計値を超える600kPaにまで高まっており,かなりまとまった量の放射性物質を放出する危険性がある.

東京電力らによる2号炉のシミュレーション:
(実績)14:47 原子炉スクラム(RCIC[原子炉隔離時冷却系]起動)
(実績)20:30 RCIC停止(原子炉への注水機能喪失)
(実績)22:50 水位計復活(L2:燃料上部より約3.4mの水位)
(予測)22:50 炉心露出
(予測)23:50 燃料被覆管破損
(予測)24:50 燃料熔融
(予測)27:20 原子炉格納容器設計最高圧(527.6kPa)到達
        原子炉格納容器ベントにより放射性物質の放出

下記の資料より転載
官邸ホームページ 東北地方太平洋沖地震への対応
www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103120030.pdf

■■関連情報
NHK
福島第一原発 容器圧力上昇で通報
www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014615021000.html

朝日新聞
福島原発炉内蒸気、外に逃す作業検討 放射能漏れの恐れ
www.asahi.com/national/update/0312/TKY201103110824.html