『核問題ハンドブック』
『核問題ハンドブック』
和田長久・原水爆禁止日本国民会議 編
2000円+税
原子力資料情報室からは西尾・澤井・勝田が執筆
ご注文は原子力資料情報室、一般書店、ネット書店などで
はじめに
1 原子と原子力――基礎編
原子とはなにか
ウランとプルトニウム
核分裂
放射線・放射能
放射性崩壊、半減期
放射性物質とその成り立ち
核融合
核燃料サイクル
2 核兵器
マンハッタン計画と核兵器開発
原子爆弾――ウラン爆弾
原子爆弾――プルトニウム爆弾
ブースター爆弾(booster bomb)
水素爆弾(水爆、熱核兵器)
原子炉級プルトニウムと核兵器
中性子爆弾(放射線強化爆弾)
地中貫通核爆弾(バンカー・バスター)
劣化ウラン(DU)弾
核兵器体系
ICBM(大陸間弾道ミサイル)/SLBM(潜水艦発射弾道
ミサイル)/原子力潜水艦/長距離戦略爆撃機/戦域核
兵器/戦術核兵器
ミサイル防衛
巡航ミサイル
命中精度(CEP)、投射重量、C4I、ミサイル燃料
3 世界の核開発と核戦略
米国の核開発・核戦略
ソ連(ロシア)の核開発・核戦略
英国の核開発と核戦力
フランスの核開発と核戦略
中国の核開発と核戦力
イスラエルの核開発
イラン核開発疑惑
インドの核開発
核の「闇市場」
パキスタンの核開発
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核問題
北朝鮮NPT脱退を表明/カーター元米大統領の訪朝と
枠組み合意/ブッシュ大統領の登場と核疑惑の再燃
日本の核兵器
核実験・未臨界核実験
キューバ危機
ブッシュ政権と「核態勢見直し」(NPR)
4 原子力の商業利用――原子力発電
世界の原発、日本の原発の現状
米の「平和のための原子力」提案と見直し
日本の原子力開発
軽水炉
加圧水型炉(PWR)/沸騰水型炉(BWR)/燃料棒の問題
/蒸気発生器細管(伝熱管)/応力腐食割れ/中性子照射
による脆化の問題/残留発熱(崩壊熱)/多重防護とECCS
/日常的に環境へ漏らす放射能(温廃水、排気筒)/核暴走
事故のリスクと影響
重水炉
新型転換炉
高速増殖炉
高温ガス炉
核融合炉とITER
プルサーマル
ウラン濃縮
消滅処理(分離核変換)
核物質・プルトニウム焼却
再処理工場の危険性
六ヶ所・核燃サイクル施設
高レベル放射性廃棄物の危険性
低レベル放射性廃棄物
使用済み核燃料中間貯蔵施設
廃炉問題とスソ切り処分
高レベル廃棄物の地層処分
核燃料輸送
原子力長期計画とエネルギー基本計画
日本における原発立地の手続き
電源三法と交付金
原子力に頼らない社会の可能性
原子力船「むつ」の挫折
日本の反原発裁判
5 原子力開発の犠牲
放射線ヒバクとその影響
放射線ヒバク被曝線量/外部被曝と内部被曝/自然放射
線、医療放射線
放射線障害
確定的影響と確率的影響/ICRP基準の変遷
日本への原爆投下は必要だったか?
核兵器爆発の被害、影響
火球/熱線/爆風/放射線
ウラン採鉱による被害
広島、長崎、原爆投下の犠牲、ヒバクシャの運動
原爆による死没者/外国人の被害/広島・長崎、原爆被爆
者の苦しみと運動/被爆者援護法要求のたたかい/援護法
の成立/今後の課題
広島・長崎被爆生存者の追跡調査
原爆放射線量評価の変遷
核実験による被害
ウラルの核災害――高レベル廃液の爆発
スリーマイル島(TMI)原発事故
ウィンズケール事故
チェルノブイリ原発事故
低線量被曝の危険性
東海村JCO臨界事故
リスク・ベネフィット論
原爆ヒバクシャの裁判
下田裁判/孫振斗裁判/石田訴訟/在外ヒバクシャの裁判
害者世界大会
6 核軍縮へむけて
日本の原水禁運動
日本の脱原発運動
世界の反核運動
国連軍縮特別総会、SSDⅠ・Ⅱ・Ⅲ
国際司法裁判所(ICJ)の勧告的意見
部分的核実験禁止条約(PTBT)
CTBT(包括的核実験禁止条約)の成立
戦略攻撃兵器制限交渉、SALTⅠからSALTⅡ
核不拡散条約(NPT)
弾道ミサイル防衛(ABM)制限条約
INF全廃条約の調印
戦略攻撃兵器削減条約(STARTⅠ、Ⅱ)
戦術核兵器の撤去・解体
STARTプロセスの終焉とモスクワ条約
カットオフ条約
原子力供給国グループと拡散防止構想(PSI)
非核兵器地帯条約
IAEA(国際原子力機関)と核管理
非同盟国運動と新アジェンダ連合
非核太平洋会議
ラッセルとアインシュタイン
森滝市郎と核絶対否定
あとがき
索引