2006年4月、チェルノブイリ原発事故20周年シンポジウム開催にむけて
2006年4月、チェルノブイリ原発事故20周年シンポジウム開催にむけて
チェルノブイリ原発事故が起きてから早くも20年になろうとしています。
1986年4月26日、ウクライナ共和国のチェルノブイリ原発4号炉が爆発炎上して、大量の放射能をまきちらしました。原子炉から半径30kmの範囲や300kmもはなれた高汚染地域が永久に居住禁止となり、500もの村や町が消え、40万もの人びとが故郷を失いました。放出された放射能のために大人にも子どもたちにもガンや白血病などの病気が多発しました。
事故の放射能は8000キロもはなれた日本にも飛来し、当時は牛乳を飲む、飲まないといった議論も広くおこなわれましたが、20年がたったいまでは、そうした記憶も多くの人びとにとって遠い過去の話になっています。事故の年に生まれた若者も、はや20歳。史上最悪といわれるこの事故を知らない世代がふえています。
しかし、現在も汚染地域には500万人の人びとが暮らしています。現地では、甲状腺ガンや白血病、そのほかの疾病はいぜんとして多発しており、その傷跡はいまも続いています。高い汚染地域からの移住した人びとは生活環境の急変のために苦しい生活をしいられながら、運命と向きあい、懸命に暮らしています。
私たちは、事故20年にあたり、チェルノブイリ原発事故をあらためて知り、考えるためシンポジウム、ビデオ上映、展示を企画しました。事故後には日本で多くの支援グループが誕生し、いまも積極的に活動を続けています。そうした活動の一端にもふれていただければと願っています。
さらに、日本では54基の原発が運転されています。日本のどこかで事故が起これば、国土の狭い日本のことですから、破滅的な事態になりかねません。そうしたことにも想像力を広げる場になればと考えています。
このシンポジウムを大きく盛り上げていくために、実行委員会形式で運営していくことになり、7月15日に第1回目の実行委員会を開きました。現在、シンポジウムの内容などについて議論しています。実行委員会の「代表世話人」に和田あき子さんを選出しました。
■実行委員会参加・賛同団体(2006年4月5日現在)
あいコープみやぎ/伊那谷いのちがだいじ連絡会/上岩出診療所/エストニア・チェルノブイリ・ヒバクシャ基金/NCCチェルノブイリ委員会/㈱技術と人間/京大原子炉・原子力安全研究グループ/グリーンピース・ジャパン/原子力行政を問い直す宗教者の会/原子力資料情報室/原水爆禁止日本国民会議/原爆の図 丸木美術館/原発・核燃とめようかい/原発いらない!ちば/原発震災を防ぐ全国署名連絡会/原発を考える品川の女たち/埼玉県市民ネットワーク/自治労横浜緑政支部/市民ネットワーク北海道/「終焉に向かう原子力」実行委員会/ジュノーの会/湘南生活クラブ生活協同組合/ストップ・ザ・もんじゅ/ストップ・ザ・もんじゅ東京/ストッププルトニウム神奈川連絡会/世界核被災者医療交流委員会/大地を守る会/高木学校/脱原発下町ネットワーク/たんぽぽ舎/チェルノブイリ・アートプロジェクト(APCH)/チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西/チェルノブイリ救援・中部/チェルノブイリ共同研究グループ/「チェルノブイリ原発事故から学ぶ講演会」実行委員会/チェルノブイリ子ども基金/チェルノブイリ支援運動・九州/チェルノブイリ事故20年スタディ・ツアー実行委員会/チェルノブイリの母子支援募金・通販生活/チェルノブイリの子ども達に・千葉の会/「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク/千葉高教組東葛支部「ひょうたん島研究会」/東京草の根原水禁/東京電力と共に脱原発をめざす会/㈱七つ森書館/日本キリスト教協議会/日本基督教団大阪教区核問題特別委員会/日本消費者連盟/日本チェルノブイリ連帯基金/ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン/パルシステム生活協同組合連合会/反原発労働者行動実行委員会/広河隆一 非核平和写真展開催を支援する会/ふぇみん婦人民主クラブ/三重チェルノブイリ被曝児童救援募金/みやぎ脱原発・風の会/雪谷十姉妹の会
■賛同個人(2006年4月5日現在)
50名