フランスから12回目の高レベルガラス固化体の輸送開始
■フランスから高レベルガラス固化体の輸送開始
電事連と日本原燃は、フランス時間の2007年2月8日(木)、輸送船パシフィック・サンドパイパー号が、高レベルガラス固化体を積んでシェルブール港から日本のむつ小川原港にむけて出港したと公表した。日本への輸送船の到着は3月下旬の予定で、輸送はパナマ運河を経由して行われる。
輸送される高レベルガラス固化体は全部で130本で、内訳は関西電力75本、東京電力20本、中部電力20本、九州電力9本、北陸電力6本、輸送容器は6基である。
フランスからの輸送は今回が12回目で最後となり、輸送の合計は1310本となる予定である。
■日本の10電力会社(北海道、東北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国、九州、日本原子力発電)は、フランス(ラ・アーグ再処理工場)とイギリス(セラフィールド再処理工場)に、全体で約7100トンの使用済み燃料の再処理を委託している。これらの再処理契約では、分離されるプルトニウムや再処理によって発生する高・中・低レベルのすべての放射性廃棄物が日本に返還されることになっている。返還されるガラス固化体は、六ヶ所再処理工場の中にある「高レベル廃棄物貯蔵管理センター」で廃棄物を受入れた日から30~50年間貯蔵されることになっている。
■フランスからは1995年から高レベルガラス固化体が六ヶ所村のむつ小川原港に輸送されてきた。95年の第1回目の輸送では、木村知事(当時)が、高レベル廃棄物の処分場が確保されていないことなどを理由に、輸送船の港への接岸を一時的に拒否したこともある。
今までの輸送の実績(日付はむつ小川原港到着日):
1995年4月( 28本)
1997年3月( 40本)
1998年3月( 60本)
1999年4月( 40本)
2000年2月(104本)
2001年2月(192本)
2002年1月(152本)
2003年7月(144本)
2004年3月(132本)
2005年4月(124本)
2006年3月(164本)
計 1180 本
(2007年3月下旬到着予定130本を合わせると合計1310本)
■今後はイギリスでの委託再処理によって発生した高レベルガラス固化体がむつ小川原港に輸送されてくる。これには、英国での再処理で発生した低レベル廃棄物と交換される「高レベルガラス固化体」が含まれる予定になっている。
【日本原燃】
www.jnfl.co.jp/press/pressj2006/pr070209-1.html
www.jnfl.co.jp/press/pressj2006/pr070205-1.html
www.jnfl.co.jp/press/pressj2006/pr070131-3.html
【デーリー東北】
www.daily-tohoku.co.jp/tiiki_tokuho/kakunen/news/news2007/kn070206a.htm
【東奥日報】
www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070209132219.asp