原子力資料情報室連続パブコメセミナー「第7次エネルギー基本計画(案)の問題点を衝く」
エネルギー需給の見通しや電源構成、気候危機対策などエネルギー政策の長期的、総合的な方向性を決める第7次エネルギー基本計画(案)が公表されました。この案に対する意見募集(パブリックコメント) を経て、24年度内に基本計画が閣議決定される予定です。しかしこの基本計画(案)は問題点がたくさんあります。そこで原子力資料情報室は3回に分けて、その核心を突くウェビナーを開催します。意見提出の参考にして頂ければと思います(パブリックコメントのHPはこちら)。
第1回は、基本計画(案)で定められた原発推進政策を扱います。将来の電力需要増加の見通し、2040年度までに原発を2割に引き上げる将来の電源構成、原発のコスト計算、原発延命を目的にしたかのような市場環境整備、次世代革新炉の研究開発及び建て替えなど数多くの問題点を、当室事務局長であり原子力小委員会の委員も務める松久保肇が解説します。
第2回は、高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみの問題を扱います。基本計画(案)では核のごみの最終処分に向けた取組の抜本強化を明記しています。政府は北海道での文献調査の実績を誇り、調査拡大に躍起になっていますが、不公正な選定プロセスにより引き起こされる地域社会の分断にはまったく触れません。当室研究員で特定放射性廃棄物小委員会の委員も務める高野聡が、最終処分政策を根本から批判します。
第3回は、福島原発事故被害の実相について取り上げます。基本計画(案)には「福島の復興と再生」の言葉は何度も出てきますが、果たして事故被害者の真の救済につながるような復興の取り組みがなされているのか大いに疑問です。福島原発告訴団の団長を務め、福島県三春町にお住いの武藤類子さんから、いまだに終息していない福島原発事故の現状、政府の復興政策では被害者の生活再生が困難な現実およびむしろ拡大しつつある被害の実情についてお話を伺います。
ぜひお申し込みの上、ご参加ください。
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〇第1回テーマ:科学的根拠に欠け、見通しの甘い原発推進政策
■日時:2025年1月8日(水)14:00~15:00
■講師:松久保肇(原子力資料情報室、原子力小委員会委員)
■定員:500人
■参加費:無料(ご寄付歓迎 cnic.jp/support/donation)
■申し込み:us02web.zoom.us/webinar/register/WN_196ayWf2Tg-ZI90R89hEpA
■資料:後日掲載
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〇第2回テーマ:地域の分断を生むだけの核のごみ最終処分政策
■日時:2025年1月9日(木)14:00~15:00
■講師:高野聡(原子力資料情報室、特定放射性廃棄物小委員会委員)
■定員:500人
■参加費:無料(ご寄付歓迎 cnic.jp/support/donation)
■申し込み:us02web.zoom.us/webinar/register/WN_U7OlRn5RTWqQs-9M_AeujA
■資料:後日掲載
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〇第3回テーマ:被害者の真の救済につながらない福島復興政策
■日時:2025年1月10日(金)14:00~15:00
■講師:武藤類子さん(「ひだんれん」共同代表、福島原発告訴団団長)
■定員:500人
■参加費:無料(ご寄付歓迎 cnic.jp/support/donation)
■申し込み:us02web.zoom.us/webinar/register/WN_I1yn9EO6TeqfePL0IIHRXw
■資料:後日掲載
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※当日はZOOMで配信を行います。
※当日ご参加できない方も、後日録画映像をご覧になれます。
※コロナ感染拡大等、諸事情により内容の変更や中止もありえます。あらかじめご了承ください。
■主催・お問合せ:原子力資料情報室(CNIC)https://cnic.jp/