2015/03/24

【記者会見】3/24 2013年に英国で2.3トンのプルトニウム新たに日本に割当ての謎

2013年に英国で2.3トンのプルトニウム新たに日本に割当ての謎

平和・反核兵器運動団体代表ら

安倍総理に説明とプルトニウム・データ公開を要請

 

記者会見ご案内

 

日時:3月24日(火曜) 13:00-14:00

会場:衆議院第二議員会館 第7会議室

連絡先:原水禁(担当金生英道)03-5289-8224/E-mai: list[a]gensuikin.org

 

昨年9月16日に内閣府が原子力委員会定例会議で発表した2013年末の『我が国のプルトニウム管理状況』によると、日本の使用済み燃料の再処理を委託していた英国で日本のプルトニウム量が前年末から2.3トン増えました。2004年から基本的に変化のなかった英国の量が急に増えたのはなぜかについて定例会議では明確に説明されていません。その後の問い合わせに対し内閣府は割当て量がさらに1トン増える予定だと答えています。再処理政策についての議論の中で合計3.3トン(核兵器400発分以上)の増加予定が公表されていなかったのはなぜでしょうか。政府は増加予定について知らなかったのでしょうか。

安倍首相は、2014年3月の「核セキュリティー・サミット」で、東海村にある「日本原子力研究開発機構(JAEA)の高速炉臨界実験装置(FCA)から、高濃縮ウラン(HEU)及び分離プルトニウムを全量撤去し処分することを表明」し、「HEUとプルトニウムの最小化のために何ができるかを各国に検討するよう奨励」すると共に「プルトニウムの回収と利用のバランス」の考慮を確約しました。このFCAのプルトニウム331kgの元の提供国(英・米・仏)の内分けの数字を求めた議員事務所に対し文部科学省はセキュリティーの観点から答えられないとしていますが、一般市民や記者がJAEAの広報に電話すると教えてくれます。他国に「プルトニウムの最小化のために何ができるか検討するよう奨励」した国の情報公開がこんなことで良いのでしょうか。また47トンものプルトニウムを保有しながら年間約8トンの分離能力を持つ六ヶ所再処理工場を動かそうとするのは「プルトニウムの回収と利用のバランス」を考慮するとの約束に反するものではないでしょうか。

プルトニウム及び高濃縮ウランについての情報公開と六ヶ所村再処理工場の運転計画中止を求める要請について平和・反核兵器運動団体の代表4人が記者会見を開きます。取材のほどよろしくお願いします。

 

川崎哲 ピースボート共同代表

伴英幸 原子力資料情報室共同代表

藤本泰成 原水爆禁止国民会議事務局長

湯浅一郎 ピースデポ代表