喜友名正さんの悪性リンパ腫、初の労災認定へ
喜友名正さんの悪性リンパ腫、初の労災認定へ
署名累計15万6721筆、全国のみなさまありがとうございました
喜友名正さんの労災について、第5回目の「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」(非公開、報道機関に冒頭の撮影だけが許可される)が10月3日に開催されるという告知が9月30日の夜、厚生労働省のホームページにアップされてからあわただしい動きとなりました。
さっそく、厚労省労働基準局労災補償課に「報告書案についての検討はするのか」と問い合わせたところ、「する」という回答を得て、今回の検討会で結論が出るという見通しがつきました。
ずっとこの問題に関心を寄せているメディアからの問い合わせも数件ありました。
10月3日、検討会が始まる前に支援する会の建部さんとともに、9月11日以降に寄せられた2006筆の署名を厚労省に届けました。署名の累計は15万6721筆。検討会の専門委員にも、全国から寄せられた署名の数とこれまでの交渉で私たちが訴えてきたことをしっかり伝えるという確認をしました。
報道機関の取材により、検討会が、悪性リンパ腫と放射線業務の因果関係を認める方針を固めたことが明らかになり、各社(以下に一部のみ示す)の報道となりました。
□ 東京新聞(10.4朝刊)「悪性リンパ腫に労災 原発労働者 初認定へ」
www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008100402000131.html
□ 琉球新報(10.5朝刊)「遺族の声国動かす 悪性リンパ腫労災対象に」
ryukyushimpo.jp/news/storyid-136864-storytopic-1.html
今回の検討会では、報告書案のまとめは座長一任ということになっています。今後、まとまった報告書をふまえ、大阪労働局が労災認定を決めるという流れになっています。
支援する会では引き続き、厚労省にたいし、多発性骨髄腫や悪性リンパ腫など白血病類縁疾患を例示疾患リストに加えること、情報公開の透明性を高めることなどを求めて交渉を重ねる予定です。
これからも、ご支援をよろしくお願いします。
(渡辺美紀子)