上関原発計画の撤回を!まんがパンフレットUP★祝島島民の会からの呼びかけとお願い、等

 中国電力が山口県上関町に建設を計画している上関原発をめぐる埋め立て工事が、9/10から開始されています。原発予定地沖合3キロメートルに位置する祝島島民は、自然と幸豊かな海と自らの生活を守りたい、という強い思いで建設計画に約30年間も反対の意思を表明して、国と中国電力に対し原発計画の撤回を求めています。私たち原子力資料情報室も、上関原発計画の中止を求めて下記申し入れを行いました。下記に祝島の皆さん思いを紹介いたします。全国の皆さまのご支援、ご協力、ご理解をお願いいたします。

★10月2日署名提出の詳細が決まりました!(詳細はこちら)

★10月2日16:00?は緊急報告会!(詳細はこちら)

 → 祝島島民の会からの呼びかけとお願い

 → 現地写真の紹介

 → 上関マンガリーフレット『海を守れば困らない』(2002年制作)

 → 原子力資料情報室より中国電力宛て要請書(9/10)

 → 9月19日(土)18:30? 緊急報告会のお知らせ 【終】


上関原発を建てさせない祝島島民の会から転載

【祝島島民の会からの呼びかけとお願い
瀬戸内に残された豊かな海が、今、原発のために埋め立てられようとしています】

1982年に山口県の上関町に原発建設計画が持ち上がってから、地元住民は賛否の対立に苦しんできました28年たった今でも未だに続いています。そして原発予定地の対岸わずか3.5kmに浮かぶ祝島では、住民の9割が計画に反対し続けてきました。

原発建設予定地周辺は豊かな漁場であると同時に、小型の鯨のスナメリが群れをなして泳ぎ、天然記念物のカンムリウミスズメの生息が確認されるなど、希少な動植物の宝庫でもあります。

しかし昨年山口県は、原子炉設置許可申請すら出されていない状況にもかかわらず海の埋め立ての許可を出してしまいました。
そして今、中国電力は原発建設予定地の目前に住む祝島の島民に対する説明も対話もないまま、海の埋め立てと原発の建設を強行しようとしています。
私たちは自分たち自身の命や生活を守るために、生活の糧である美しい海や豊かな自然を守るために、中国電力の埋め立ての強行に抗議しています。

祝島島民の会では9/10から12までの三日間、埋め立て工事の先鞭となる大型浮標(ブイ)の搬出を阻止するため、平生町の田名埠頭で阻止行動を続けてきました。
この3日間で延べ漁船80隻以上、陸上からも500人以上の人たちが阻止行動に参加しました。

そしてまた本日9/14も、海上では漁船約30隻が、陸上では県内外からの応援に駆けつけてくれた人たちも含め100人以上が阻止行動を行っています。

祝島島民の会ではホームページ( shimabito.net/ )やblog( blog.shimabito.net/ )も開設していますが、多くの島民が阻止行動に参加しているためリアルタイムで現地の様子をお伝えできません。

現地の状況は
RadioActive( radio-active.cocolog-nifty.com/blog/ )に特に詳しく紹介されていますので、ぜひご覧ください

これまでの動きについてはUrauraNews( iwaijima.jugem.jp/ )や小中進オフィシャルサイトのニュース&トピックス( www.midori-konaka.jp/cgi-bin/news/view.cgi?m=slst&reles=1 )等で紹介されていますので、ぜひご覧ください。

祝島島民は、特に今回の埋め立て工事の強行に対しては、地元の反対の声を無視して埋め立ての許可を出した山口県と、その許可をたてに反対意見を「一部の声」として力で押しつぶそうとし、祝島をはじめとした地元住民の27年以上に及ぶ思いを理解しようとする態度すら見せない中国電力に対しての怒りや憤りを強く感じています。

山口県は埋め立ての許可を出す際に、中国電力に対して地元住民や県民の理解を得る努力を尽くすことを要請してますが、それが果たされていないことは現地の状況をみれば明らかです。

どうか山口県や中国電力に対して「地元住民の理解を得ていない埋め立て工事は中止するべきだ」という抗議の声を届けてください。
疑問があれば問い合わせをして彼らの姿勢を質してください。

そしてこの呼びかけを多くの方々につないでください
どうかご協力をお願いします

2009/9/14
上関原発を建てさせない祝島島民の会
iwaishima■gmail.com
(■を@に変えて送信してください)

◆抗議・要請先

【中国電力】(本社:広島市)
TEL 082-241-0211
FAX 082-523-6185
原発関連メールフォーム
cc-www.energia.co.jp/faq/1024/app/servlet/ext_inquiry_a?linkid=904&linkstr=%8C%B4%8E%71%97%CD%8F%EE%95%F1

【山口県】
・海の埋め立てに関してはこちら
土木建築部港湾課
TEL083-933-3810(管理班、港政班)
FAX083-933-3829
メールアドレスa18700@pref.yamaguchi.lg.jp

・スナメリやカンムリウミスズメなどの希少生物についてはこちら
環境生活部自然保護課
自然・野生生物保護班
TEL(083)933-3050
Fax(083)933-3069
Mail a15600@pref.yamaguchi.lg.jp

【上関町】
電話 0820-62-0311
FAX 0820-62-1600
メール k_yakuba@d2.dion.ne.jp

◆全国署名にご協力をお願いします!
 上関原発を建てさせない祝島島民の会では、現在、多くの方々と協力して上関原発計画の中止を求める全国署名を集めています

 署名は9月15日を一次締め切りとして、さらに約1年間かけて集め、経済産業大臣へ提出し、また上関原発計画の地元である山口県へも報告、申し入れを行います。
 [color=CC0066]★引き続き、署名を集めています。次回集約は2010年3月31日です。[/color]

ぜひ多くの皆様のご協力をお願いします

★上関町の「原発建設計画中止!」を求める署名用紙
署名用紙PDF形式(180KB)
署名用紙MSワード形式(40KB)

★全国署名用リーフレットを作成しました(A4二つ折り)
リーフレット表(JPG800KB)
リーフレット中面(JPG750KB)
 集約先は署名用紙にも記載されていますが、島民の会へもお送りいただいてかまいません

 また、印刷済みの署名用紙や上記リーフレットが必要な場合も下記連絡先までご連絡ください

送付先
〒742-1401 山口県熊毛郡上関町大字祝島218
祝島島民の会 事務所 宛

FAXでの送付も受け付けています
その際は0820-66-2110までお送りください

◆皆さまの激励、カンパ等は下記あてによろしくお願いいたします。

「上関原発を建てさせない祝島島民の会」
上関原発を建てさせない祝島島民の会 事務局
〒742-1401 山口県熊毛郡上関町祝島218
連絡先:FAX 0820-66-2110
iwaishima■gmail.com
(■を@に変えて送信してください)

郵便振替
01390?4?67782


現地写真の紹介

↓ 冨田貴史さんが上関で撮影された写真をニシオカマユミさんがデジブックにまとめられています。
wave.ap.teacup.com/aresan/

この他の写真は wave.ap.teacup.com/aresan/ からご覧下さい。
ソースファイルもあり、ご自由にお使いくださいとのこと。


上関マンガリーフレット『海を守れば困らない』

2002年始めに、山口県内の上関原発反対の方々に依頼され現地取材もし、様々な人と協力して制作したマンガパンフレットです。上関町全戸配布、周辺に配られました。8年前に制作したものですが、上関原発を考える参考にしていただければありがたいと思います。プリントアウト、コピー自由です。ただし、販売したり、パンフの中に組み込んで売る、抱き合わせで売るなどはしないでください。
(制作担当:高木章次)

▼パンフレットPDFをダウンロードできます。
まんがパンフレットPDF(制作担当:高木章次)


原子力資料情報室では9月10日以下の要請書を中国電力東京支社で提出しました。

中国電力株式会社 
取締役社長 山下 隆 殿

2009年9月10日

特定非営利活動法人 原子力資料情報室
(事務局長:伴 英幸)
〒162-0065 
東京都新宿区住吉町8?5 曙橋コーポ2階B
TEL: 03-3357-3800 FAX: 03-3357-3801

 要 請 書

 本日9月10日、中国電力は同社が建設を計画している上関原子力発電所予定地の田ノ浦の埋め立て工事に着工したとの連絡が上関の現地から報告されています。この田ノ浦の埋め立てをめぐっては、地元住民が公有水面埋め立て許可の取り消しを求める訴訟をおこし係争中であり、これを無視して工事を強行する中国電力の暴挙に私たち原子力資料情報室は断固抗議します。

 上関原子力発電所は、田ノ浦の希少生物が数多く生息する貴重な海を埋め立てて建設される計画です。中国電力は、生態に影響が出ないように細心の注意を払うと言いながらも9月3日、上関原発建設予定地および周辺海域が絶滅危惧種であるカンムリウミスズメにとって大変重要な役割を果たしている事実を無視した調査結果をまとめ、「発電所建設が生息に著しい影響を与えることはない」という結論を公表しています。しかしこの中国電力の調査内容でも、実は田ノ浦や周辺海域がカンムリウミスズメの繁殖や換羽などに重要なものであることは示されているのです。中国電力の導きだした結論は、「田ノ浦の埋め立てありき」のものでしかありません。

 上関原発建設予定地および周辺海域は、瀬戸内最後の聖域であることを示すように、小型クジラのスナメリ、国の天然記念物であるカンムリウミスズメ、希少貝類のヤシマイシン近似種とナガシマツボ、生きた化石といわれるナメクジウオ、瀬戸内海では珍しい海藻のスギモク等々、大変貴重な動植物が多様に大量に繁殖しています。中国電力の田ノ浦埋め立てによって、貴重な人類の宝である自然を破壊することは許されません。

 9月上旬には、上関原発予定地沖約6kmの宇和島で、山口県のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されているオオミズナギドリの集団営巣地(コロニー)が発見されたことが報道されました。オオミズナギドリは日本各地の島嶼部に生息していますが、瀬戸内海での営巣の確認は初めてです。この例が示すように、上関原発建設予定地および周辺海域に関する中国電力の生態系調査はまったく不十分な状態で、このような調査によって、「発電所建設が生息に著しい影響を与えることはない」とする結論は明らかに間違いです。

 また、田ノ浦の真向かい祝島に暮らす人々は、原発建設によって真っ先に生活を脅かされ、生計の糧である漁業が破壊されることを懸念し、原発建設計画が浮上した当初から一貫して反対の意思表示を続けています。そのため、祝島の人々は漁業補補償の受取も拒否しており、祝島の漁場を奪うことは許されることではありません。しかし中国電力は、30年近くこのことを無視し続け、田ノ浦の埋め立て工事の着工を強行しました。

 田ノ浦の埋め立て工事や上関原子力発電所の建設・運転に伴う環境破壊、住民生活への悪影響は計り知れません。上関原発建設計画は、このような多くの問題を残し、地元住民との十分な議論もされないままに強行されています。しかし電力需要の伸びが停滞する現状では、自然豊かな瀬戸内海の環境を破壊し、住民から安心した暮らしを奪う上関原子力発電所を建設する必要性は全くありません。

 私たち原子力資料情報室は、中国電力の田ノ浦の埋め立て工事の中止、そして上関原発計画の白紙撤回を強く要請いたします。



【終】
DAYS JAPAN ホームぺージより転載

【緊急報告】19日(土)18:30~
祝島住民はなぜ、原発建設に反対し、20年以上も闘い続けるのか

昨夜~本日、広河が山口県祝島を取材してきました。
祝島で揺れていることは、首都圏の私たちの未来のことでもあります。周りの方をお誘いの上、ご来場ください。

転送歓迎*転送歓迎*転送歓迎*転送歓迎
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緊急報告!!
祝島住民はなぜ、原発建設に反対し、20年以上も闘い続けるのか
スライド報告 広河隆一
中国電力はいよいよ上関原発建設のための埋め立てに着手し、
島民は今、体を張って抵抗している。
人々は何を守ろうとして闘っているのだろうか。
祝島を孤立させないために、私たちにできることとは。
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DAYS JAPANでは8月に、DAYSフォトジャーナリスト学校の生徒約30人が、広河隆一編集長とともに、祝島のワークショップを行い、島の人々の暮らしの取材をしてきました。また9月14日には現在島の人が抵抗している現場を広河が訪れ、撮影しました。地元の那須圭子さんも取材を続けています。こうした私たちの写真を中心に、報告会をしたいと思います。

主催 DAYS JAPAN・現代史研究会

【日時・場所】
2009年9月19日(土)18:30~20:30(18:00開場)

場所:明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー 1021号室(270名)

資料代:700円
(DAYSJAPAN定期購読者バッチ持参者および大学生以下500円)

【主催】
DAYS JAPAN、現代史研究会

【賛同】
チェルノブイリ子ども基金、七つ森書館、グループ現代、週刊金曜日、原子力資料情報室、ピースボート、たんぽぽ舎、ストップ・ザ・もんじゅ東京、原発いらん!山口ネットワーク、ふぇみん婦人民主クラブ、PEACE LAND、ジャビルカ基金、原発いらない!ちば、核燃やめておいしいごはん、空と海の放射能汚染を心配する市民の会、福島老朽原発を考える会、脱原発全国会、東電と共に脱原発をめざす会、原発・核燃とめようかい、花とハーブの里、広河隆一 非核・平和写真展開催を支援する会、高木仁三郎市民科学基金、さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト、ストップ再処理工場・意見広告の会、グリーンピース・ジャパン、反原子力茨城共同行動、日本消費者連盟、核のゴミキャンペーン、脱原発・東電株主運動、原発を考える品川の女たち、ほか

【協力】
DAYS JAPANフォトジャーナリスト学校有志

【行き方】
■JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩3分
■東京メトロ千代田線/新御茶ノ水駅 下車徒歩5分
■都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線/神保町駅 下車徒歩5分

【お申し込み方法】
席確保のため、事前に予約くださいますよう、お願いいたします。
Email: kikaku●daysjapan.net (デイズジャパン 企画室)●を@に変えて送信ください。
FAX: 03-3322-0353

【お問い合わせ】
同上

(2009年9月17日 11:46版)