六ヶ所再処理工場からの低レベル放射性廃棄物輸送車が交通事故
六ヶ所再処理工場
低レベル放射性廃棄物輸送車が交通事故
■2009年11月5日20時20分ころ、東北自動車道上り線の西根インターチェンジ付近(岩手県八幡平市)で、六ヶ所再処理工場から輸送中の放射性廃棄物を積んだワゴン車が後続の普通乗用車に追突される事故が発生した。放射性廃棄物を積んでいたワゴン車は一部が破損した模様だが、積み荷の放射性廃棄物が入った容器に損傷はないようだ。車に搭載していた簡易検査キットでの測定にれば、放射能漏れもなかったという。この事故で、東北道は滝沢―松尾八幡平IC間で一時通行止めとなった。
■日本原燃によると、輸送されていた低レベル放射性廃棄物は、洗濯廃液や再処理工場で加熱などに使用している蒸気の凝縮液、床のドレン等を蒸発缶で濃縮したもの。これらからサンプリングされたものが、400ミリリットルのポリ容器二本に詰められて、緩衝材付きのステンレスシリンダーに収納されていた。全体の放射能量は不明だが、ウランが一リットルあたり0.003g含まれている。
■これらの廃棄物は固化される前は貯蔵槽(タンク)に保管されているが、今回槽内で発泡が確認されたため、その原因調査・分析のため神奈川県川崎市の東芝技術研究所に輸送されていた。
■関連報道
【河北新報】
www.kahoku.co.jp/news/2009/11/20091106t33026.htm
【岩手日報】
www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20091106_1
【毎日新聞】
mainichi.jp/select/jiken/news/20091106k0000m040105000c.html