2020/05/20  ~ 2020/06/05

ウェブ連続講座 六ヶ所再処理工場 何が問題なのか

新型コロナ感染拡大にともなう緊急事態宣言下の5月13日、原子力規制委員会は、日本原燃が保有する六ヶ所再処理工場の新規制基準適合性審査の審査書案を了承し、5月14日から30日間のパブリックコメントにかけられることになりました。

六ヶ所再処理工場は使用済み燃料から核燃料に使うプルトニウムとウランを取り出す工場ですが、1993年に着工されて以来、トラブル続きで24回竣工時期を延期してきた、いわくつきの施設です。

もともと再処理工場は高速増殖炉と呼ばれるプルトニウムを燃料とする原子炉とセットで考えられましたが、高速増殖炉の開発には事実上とん挫しています。

代わりに通常の原発で使う計画を立てましたが、これも、想定していたほど使われていないのが現実です。

取り出されるプルトニウムは核兵器にも流用可能です。日本はすでに46トンものプルトニウムを保有しており、国際的な懸念の的となってきました。

また、再処理では使用済み燃料を物理的・化学的に処理しますが、その過程で、核燃料中に閉じ込められていた放射性物質が出てきます。一定程度は回収されますが、それでも通常の原発に比べて圧倒的に膨大な量の放射性物質が空や海に放出されます。 六ヶ所再処理工場の総事業費は約14兆円です。さらにプルトニウムを燃料に加工する施設に約2兆円、さらに将来的にはもう一つの再処理工場も建設する計画で、総額では30兆円を超えます。こうした費用はすべて私たちの電気代でまかなわれています。

安全性に懸念があり、稼働中には放射性物質を大量に放出し、核拡散の懸念を増やし、さらに経済的にも意味がない六ヶ所再処理工場の稼働は何としても止めなければなりません。

パブリックコメントは市民の声を原子力規制委員会に伝える数少ない機会ですが、六ヶ所再処理工場の審査書案だけで310ページ、そのもととなる六ヶ所再処理工場の申請書類は1万ページを超える膨大なものです。

この連続講座では、六ヶ所再処理工場をめぐる、いくつかの重要な論点を取り出して、解説します。

是非、パブリックコメント応募の手がかりにしてください。


【第1回】5/20(水) 13時-15時
「六ヶ所再処理問題概論」伴英幸(原子力資料情報室)

 当日資料

【第2回】 5/22(金) 16時-18時
「論点1.経済性・核拡」松久保肇(原子力資料情報室)

 当日資料 映像

【第3回】 延期⇒6/5(金) 18時-20時
※当初予定から延期になりました

「論点2.六ヶ所再処理工場が放出するトリチウムの問題」イアン・フェアリーさん(放射線生物学専門家)


【第4回】 5/30(土) 16時-18時
「論点3.高レベル廃液、通常運転で放出される放射性物質」永田文夫さん(三陸の海を放射能から守る岩手の会)

 当日資料 映像


【第5回】 6/1(月) 16時-18時
「論点4.火山」伴英幸(原子力資料情報室)

 当日資料 映像

【第6回】 6/4(木) 16時-18時
「論点5.事故」山田清彦さん(核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団)

 当日資料


・ 使用ツール:Google Meet

・ご参加方法:各回ごとの事前申し込み制です。こちらからお申し込みください。

各回ともに、前日20:00までにオンライン会議ツール(Google Meet)のURLをお送りします。なお、直前に参加ご希望の場合、 contact@cnic.jp までご連絡ください。

※ご参加いただくためには、マイク・スピーカーが内蔵または外付けされているPC、もしくはスマホ、タブレットが必要です。

  • 対応ブラウザ(Chrome ブラウザ、Mozilla Firefox、Apple Safari、Microsoft Edge、Microsoft Internet Explorer 11<事前にプラグインのインストールが必要(www.google.com/tools/dlpage/hangoutplugin)>)
  • スマートフォンの場合、アプリケーションを事前にGoogle meet、もしくはHangout meetをインストールしてください。

※留意事項

  • 開始30分前から待機していますので、ご不安な場合、事前にURLにアクセスしてみてください。
  • 講師のプレゼンテーション中は、音声はミュートにしてください。また発言の場合は、チャットボックスにそのむね記載ください。

主 催:NPO法人原子力資料情報室

原子力資料情報室通信とNuke Info Tokyo 原子力資料情報室は、原子力に依存しない社会の実現をめざしてつくられた非営利の調査研究機関です。産業界とは独立した立場から、原子力に関する各種資料の収集や調査研究などを行なっています。
毎年の総会で議決に加わっていただく正会員の方々や、活動の支援をしてくださる賛助会員の方々の会費などに支えられて私たちは活動しています。
どちらの方にも、原子力資料情報室通信(月刊)とパンフレットを発行のつどお届けしています。