原子力安全・保安院、日本原燃・返還高レベルガラス固化体貯蔵管理施設B棟の崩壊熱の除去解析のやり直しを指示
原子力安全・保安院、日本原燃・返還高レベルガラス固化体貯蔵管理施設B棟の崩壊熱の除去解析のやり直しを指示
2005年1月14日(金)
原子力安全・保安院は、日本原燃の「返還高レベルガラス固化体貯蔵管理施設(特定廃棄物管理施設)」の「増設部分(B棟)」の設計及び工事の方法の認可申請(設工認)の審査中だ。この審査の過程で、貯蔵されるガラス固化体を冷却する性能の解析を原子力安全基盤機構が行ったところ、解析結果について日本原燃の申請と大きな違いが出た模様。そのため保安院は1月14日、日本原燃に対し、解析のやり直しを指示した。この指示を受けて、日本原燃は、「返還高レベルガラス固化体貯蔵管理施設(B棟)」、さらに同様の構造を持つ、再処理工場の「高レベル廃液ガラス固化建屋(建設中・化学試験中)」、「第1ガラス固化体貯蔵建屋・東棟(建設中・化学試験準備中)」、「第1ガラス固化体貯蔵建屋・西棟(設工認申請中)」について、解析をやり直すとしている。日本原燃、原子力安全基盤機構それぞれの解析結果は公表されていないので、どのような差異がでたのか、詳細は不明。設工認も認可後でないと公開されない。
*関連情報
【原子力安全保安院】
www.meti.go.jp/press/20050114010/20050114010.html
【日本原燃】
www.jnfl.co.jp/press/pressj2004/pr050114-3.html
【共同通信】
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050114-00000237-kyodo-soci
■「返還高レベルガラス固化体貯蔵管理施設(特定廃棄物管理施設)」は、六ヶ所再処理工場の敷地内に建設されている施設。すでに既存の「ガラス固化体貯蔵建屋(1440本)」では、1995m年から892本のガラス固化体が貯蔵されている。英仏の再処理工場からは総数約二千数百本のガラス固化体の返還が予定されいるため、「B棟(1440本)」の増設(変更)申請が行われ、2003年12月8日原子力安全・保安院から認可を受けている。変更申請の審査については、原子力安全委員会の下記資料を参照。崩壊熱の除去解析については、15~16ページ参照。
*関連情報
【日本原燃・放射性廃棄物貯蔵管理センター】
www.jnfl.co.jp/daily-stat/000000-month/high.html
www.jnfl.co.jp/panf/newsflash/0013/index.html
www.jnfl.co.jp/press/pressj2003/pr031208-1.html
【経済産業省・原子力安全・保安院/認可】
www.meti.go.jp/press/0004769/index.html
【原子力安全委員会/核燃料安全専門審査会第47部会第5回会合試料:15~16ページ参照】
資料第47-5-3号 日本原燃株式会社再処理事業所における廃棄物管理の事業の変更許可について(案)(600KB)
www.nsc.go.jp/shinsa/shidai/kakunen/kakunen047-5/siryo3.pdf