六ヶ所再処理工場で続発する事故の実態を日本原燃は公表していない-情報提供を受けて日本原燃、原子力安全・保安院、青森県に申し入れ
本件については日本原燃が見解を公表しているところですが( www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060616-recycle-01.html )、原子力資料情報室は6月22日、より詳細な調査を求めるため、原子力安全・保安院(原子力施設安全情報申告調査委員会)に申告を提出しました。
cnic.jp/394
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日本原燃株式会社 社長 兒島伊佐美殿
原子力安全・保安院 院長 広瀬研吉殿
青森県知事 三村申吾 殿
要請書
原子力資料情報室
2006年6月6日
(日本原燃、原子力安全・保安院、青森県に提出)
原子力資料情報室は、昨日(2006年6月5日)、一通のメールを受信しました(以下「メール」:下記資料参照)。「メール」の内容は、日本原燃の六ヶ所再処理工場で5月17日に発生した精製建屋配管T字継手からの硝酸ウラナス溶液漏えい事故、5月25日に公表された分析建屋でのプルトニウム被ばく事故に関するものです。
「メール」には、今まで日本原燃が公表し、マスコミ等でも報道され、また私たちが日本原燃や青森県への要請行動で直接確認してきた事実とは違う、両事故についての指摘があります。
例えば漏えい事故では、公表された漏えい量は7リットルとさていますが、実際はその10倍もの堰があふれんばかりの量であり、現場の対応も公表されている事とは違う状態であったこと、さらに日本原燃がこのような事実を隠して事故を公表していると指摘されています。また汚染事故については、これまでにも数回別の汚染事故が発生しているが事故原因も特定できす、マスクの着用を作業員が求めていたが日本原燃がそれを認めなかったと指摘されています。
日本原燃が漏えい事故、被ばく事故に関してホームページ上で公表していることは、事故の状況、原因、対策等についても情報は非常に乏しいもので、事故の詳細はいまだに明らかにされておりません。また日本原燃は、私たち原子力資料情報室をはじめ多くの市民団体の問い合わせにも十分対応していません。この「メール」で指摘されているいくつかの点についても、私たちは詳細な情報公開を求めていますが、いまだに回答がありません。
私たちはこの「メール」の内容について、事故の実情を知りえる立場からの信憑性のある情報と考え、これを公表し、日本原燃、原子力安全・保安院、青森県にたいし、「メール」で指摘されている内容も含めて、事故の状況、事故への対応等、詳細な情報を公開することを求めます。
【参照】
T字管漏洩事故に関する日本原燃の発表
www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060518-recycle-b01.html
www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060518-recycle-b01.html
プルトニウム摂取事故に関する日本原燃の発表
www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060525-recycle-01.html
その他の事故
www.jnfl.co.jp/topics.html
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■【原子力資料情報室宛ての「メール」】
Subject: 日本原燃トラブルの真実について
突然ですが、ひどく憤りを感じるため、日本原燃にて、先日発生したトラブルについて、
偽りの情報公開が発生しているため、報告させて頂きます。
1.精製建屋でのT継手からの硝酸ウラン溶液の漏れにつて
漏れた液量は、7リットルと公表されているが、実際は、10倍量にあたり、堰は、あふれんばかりの状態で、これを公表すると、A情報ということで、除染したのちの値を公表した。
また、処置済みとされていたT継手は、ビニールにて養生しただけのお粗末な状態で、
このビニール養生された中にたまっていた溶液の量が約7リットルという事実。
メーカ(東芝)では、漏れることは予想されていたが、日本原燃側は、処置をさせなかった。
このトラブル発見では、異臭を確認しとあるが、別の部屋の作業員が確認するというのは、異常。
換排気設備が正常に機能していない。
なぜならば、負圧が担保されているならば、別の部屋で異臭を感じる訳がない。
また、その量が7リットル程度であれば尚のこと。
2.分析建屋での作業員の放射性物質の体内摂取について
作業員の作業服に汚染が確認される以前に数回、汚染が確認されているが、報告は愚か、原因も特定出来ていない事象が発生していた。
全て、アクティブ試験以降に汚染が確認されている。
フードでの作業において、半面マスクの着用が義務付けされていない件については、グローブボックスも同様(一部着用をマニュアル化)で、一部作業員の中では、着用を日本原燃に対し、促していたようだがマニュアルに記載されていないということで、着用は見送られていた。
また、放射線管理を管轄る部長は、日本原子力機構からの出向者がなっているが、先行施設の安全対策を反映していない。体内摂取した作業員は、作業当日休憩を取得する事無く、業務に従事していた。
作業体制が不自然で、日本原燃は、5班3交替、この協力会社員は、4班3交代で、激務を強いられていた結果によるトラブルであることを公表せず、ヒューマンエラーを強調。
匿名希望
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