六ヶ所再処理工場・配管から放射性物質漏えい【第2報】
六ヶ所再処理工場・配管から放射性物質漏えい【第2報】
■4月23日17:50頃、六ヶ所再処理工場のウラン・プルトニウム分離建屋と精製建屋をつなぐ配管の漏えい検知装置の液量の定期的な分析で、放射性物質が検出された。この配管は、二つの建屋を地下でつなぐコンクリート製の洞道の中に設置されていて、その下に漏えいした溶液をうける受け皿がある。
■日本原燃の発表では、この漏えい受け皿から集められた漏えい液検知ポットの定期分析によって、放射性物質が測定されたという。この検知ポットでは、以前から液位上昇が観測されていたようだが、いままでは放射性物質は確認されなかったという。
■測定されている放射能の値は、全ベータで0.52ベクレル/ミリリットルと公表されている。この数値は、漏えい量が全体でどのくらいあるのか、どのような核種の測定を行ったのか、検出された核種はなにか等々、正確な情報は一切含んでいない。定量的な数値はすべてかくしたまま、放射能の濃度だけを公表している。詳細を日本原燃に公表するよう求める。
■事故原因も、明らかになっていない。今後調査が行われるが、ウラン試験でも一切放射性物資が測定されていなかったのか、不明な点が多い。
■関連報道
【日本原燃】
洞道の漏えい検視ポットにおける放射性物質の検出について
www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060424-recycle-b01.html
定例社長記者懇談会挨拶概要
www.jnfl.co.jp/jnfl/president-talk200604.html
■ www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060424-recycle-b01.pdf
図:分離建屋ー精製建屋管洞道断面図