第6回「原発と人権」全国研究・市民交流集会 in ふくしま 第3・第4分科会のお知らせ
第6回 「原発と⼈権」全国研究・市⺠交流集会 「⼈間・コミュニティの回復と原発のない社会をめざして-事故から12年のいま-」が9月2‐3日に福島大学で開催されます。当室の伴英幸と松久保肇が関わる第3・第4分科会を紹介します。(第6回「原発と⼈権」全体のプログラムはこちらのHPでご確認ください)
第3分科会「核兵器と原発」
この分科会の問題意識は、「核兵器も原発も、核エネルギーを利⽤するものであり、核エ
ネルギーを制御できない限り、⼈類社会に壊滅的影響をもたらすことになるので、両者を統
⼀的に考える必要がある」という点にある。
核による被害は現実に発⽣している。端的には、核兵器使⽤の被害であり、原発事故によ
る被害である。けれど、被害はそれだけにとどまらない。核兵器製造過程や核実験による被
害、ウランの採集から精錬、原発の稼働や事故による被害なとどして表れている。そして、
その被害は、⼈類が放射線に対して対応⼒を持っていないことによる被害という側⾯と、核
の性質を知りながら、被害の発⽣を防⽌しなないだけではなく、発⽣を隠蔽し、過⼩評価し、
⼗分に救済も補償しないという無責任な国家や企業による被害という側⾯を持っている。
そこで、当分科会では、原爆被害の実相を知っているはずの⽇本で、なぜ、原発が導⼊さ
れ、事故が起きたにもかかわらず、しかも、その収束が確認されていないにもかかわらず、
再稼働が⾏われようとしているか、その政策を推進する論理と現状を原⼦⼒情報資料室の
松久保肇事務局⻑に基調講演をお願いする。
さらには海外での核被害の実態、核兵器禁⽌条約における国際法上の重要な点について
も議論する予定である。⽇本ではあまり知られていない被害と国際法の最先端とを学ぶ機
会にしたい。⼈間と核との関係を具体的に考える⼀つの機会にしたい。
〇開催⽇時:9 ⽉ 3 ⽇(⽇)午後 1 時 00 分~午後 4 時 30 分
〇開催⽅法:ZOOMによるオンライン(現地での開催はありません)
〇申し込み:こちらから
〇プログラム:
基調講演 「核兵器と原発」松久保肇さん(NPO法人 原子力資料情報室事務局長)
報告1 「北太平洋核被害の実相」 市田真理さん(第五福竜丸展示館 学芸員)
報告2 「ビキニ被ばく船員訴訟の現況」 内藤雅義さん(弁護士・日本反核法律家協会副会長)
報告3 「核兵器禁止条約におけるヒバクシャ援助規定の射程と機能」 山田寿則さん(明治大学講師・日本反核法律家協会理事)
登壇者によるパネルディスカッション・質疑応答
※北マリアナ諸島テニアン・ロタ島住民の現況を伝えるビデオ上映を行います。
分科会4「再稼働の持つ危険性・問題」
〇開催⽇時:9 ⽉ 3 ⽇(⽇)午前 10 時 00 分~午後4時 00 分
〇会場:福島⼤学M棟2階M22教室
※ 当⽇のライブ配信は⾏わないが、分科会の模様は動画で記録し、後⽇、原⼦⼒市⺠委員
会 YouTube で公開予定。
〇申し込み:こちらから
〇資料代:1000円
〇プログラム
10:00〜12:00 福島第⼀原発の廃炉作業の現状と⾒通し、汚染⽔海洋放出問題について、東京電⼒福島復興本社の担当者に、参加・説明を求め、質疑討議を⾏う予定である(東京電⼒側に申し⼊れ済み、回答待ち)。
13:00〜16:00 政府の GX 推進の動きにおいて、電⼒料⾦の⾼騰や脱炭素化の必要性が強調されていることをふまえ、原発が本当に必要なのか、脱炭素・温暖化対策に有効なのか、という点について明⽇⾹壽川さん(東北⼤学 東北アジア研究センター教授)に解説していただく。⽼朽原発の運転延⻑、今後の再稼働(柏崎刈⽻、東海第⼆、島根など)、新規制基準等の安全審査の問題について、後藤政志さん(元東芝、原発設計技術者)に解説していただく。
〇ご連絡・お問合せ
第6回「原発と⼈権」全国研究・市⺠交流集会実⾏委員会
事務局⻑ 杉本 朗
Email: attysugi@gmail.com