プルトニウム輸送への抗議声明

 3月22日に東海原発の専用港から、アメリカに向けて、331㎏のプルトニウムと199kgの高濃縮ウランを載せた専用船が出航しました。この出航に際して、原子力資料情報室やグリーンアクション、グリーンピースの各団体が声明を発表しました。英語版をリンクします。

 この輸送は昨年の核セキュリティサミットでオバマ米大統領と安倍晋三首相との合意に基づくもので、合意実施を示すために、今年の核セキュリティーサミット(3月31日)前に輸送を開始したことのようです。  私たちは、この輸送が単なるパフォーマンスであってはならないと考えています。むしろ、日本が所有する48トンものプルトニウムに着目するべきですし、六ヶ所再処理工場を稼働させてさらに増やすことがあってはならないと考えています。  

 さらに、出航後、サウスカロライナ州知事が、アメリカにすでにあるプルトニウムの処分もできずになやんでいるのに、これ以上受け入れて増やすべきでないので、輸送を中止するか、行き先を変更するように連邦政府に要請したという事実も知りました。住民合意なき輸送はこのような事態を生みます。

 

Plutonium Shipment to Depart Japan for United States – Exposes Failure Of Global Reprocessing Programs
cnic.jp/english/?p=3335