大間原発 10月に二次ヒヤリング開催、函館市を対象地域に追加
大間原発 10月に二次ヒヤリング開催、函館市を対象地域に追加
◆大間原発の二次ヒヤリングが、10月19日に開催される。大間原発の安全審査は行政庁審査が終了し、安全委員会での審議が行われている。この審議調査の一環として二次ヒヤリングが開催される。
◆この二次ヒヤリングが一次ヒヤリングと大きく違う点は、従来の対象地青森県下北郡大間町、青森県むつ市、青森県下北郡風間浦村、青森県下北郡佐井村に加え、北海道函館市在住者が新たに対象とされたことだ。報道(北海道新聞)にあるように、大間原発に一番近い都市は函館市だが、一次ヒヤリングでは対象と認めらなかった。函館の市民、行政からの強い働きかけにより今回ヒヤリングの対象地域として認められた。
◆また現在、「電源開発株式会社大間原子力発電所の原子炉の設置に係る安全性について」及び「電源開発株式会社大間原子力発電所の原子炉の設置に係る申請者の技術的能力について」に対する意見募集も7月20日を期限に実施されている。
◆大間原発は、ABWR型原子炉で全炉心にMOX燃料を装荷する予定になっている。現行のプルサーマル計画では、MOX燃料の装荷は最大でも炉心の1/3までとされている。国や電力会社が宣伝する海外の知見でも、全炉心にMOX燃料を装荷した商業原子炉はない。
◆【安全委員会のお知らせから】
・意見等陳述人は、青森県下北郡大間町、青森県むつ市、青森県下北郡風間浦村、青森県下北郡佐井村、北海道函館市に引き続き3月以上在住する年齢満20歳以上の者(以下「当該地方公共団体の住民」という)であって当該原子炉の固有の安全性に関する意見等について自ら又は年齢満20歳以上の他者に委任して陳述を希望する旨届出を行った者のうちから、原子力安全委員会が選んだ者とする。
・資料の縦覧:内閣府原子力安全委員会、経済産業省、青森県庁、大間町役場分室、北通り総合文化センター「ウイング、むつ市役所本庁」舎、むつ市役所川内庁舎、むつ市役所大畑庁舎、むつ市役所脇野沢庁舎、むつ市立図書館、風間浦村役場、佐井村役場、函館市役所、函館市戸井支所、函館市恵山支所、函館市椴法華支所、函館市南茅部支所及び原子力公開資料センター
【関連情報】
◆デーリー東北
www.daily-tohoku.co.jp/kakunen/news2005/kn050617a.htm
◆「北海道新聞」
www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050629&j=0023&k=200506295559
◆原子力安全委員会(ヒアリング開催のお知らせ)
www.nsc.go.jp/kaisai/sonota/ooma-koukai.htm
◆原子力安全委員会(「電源開発株式会社大間原子力発電所の原子炉の設置に係る安全性について」及び「電源開発株式会社大間原子力発電所の原子炉の設置に係る申請者の技術的能力について」に対する意見募集)
www.nsc.go.jp/box/bosyu050621/youkou_r1.html