南オーストラリア州「市民陪審」、国際核廃棄物処分場を圧倒的多数で否決

南オーストラリア州「市民陪審」、国際核廃棄物処分場を圧倒的多数で否決

 

 南オーストラリア州核燃料サイクルに関する王立委員会は今年2月、核廃棄物処分場の建設を推奨する報告書を発表した(詳しくはフィリップ・ワイト氏による「オーストラリアの核のゴミ処分場計画 」cnic.jp/6954参照)。

 オーストラリアには商用原発は存在しないが、処分場を建設し他国の核廃棄物を受け入れれば同州の利益となるという。この報告に対して市民の意見を集約するため「市民陪審」(特定の政策について無作為抽出された市民陪審が評価する仕組み)が設けられた。

 その報告は11月7日に発表されたが、350人の陪審者の3分の2は「どのような条件下でも処分場を建設すべきでない」との意見だった。

 市民陪審は4つのテーマ( ①安全性、②信頼感、説明責任、透明性、③社会・地域の同意、④経済的利益とリスク)について話し合われた。特に先住民コミュニティの中では政府への不信は高まっているようだ。ウェザリル州知事は他の意見も集約しているが、今回の結果を重く受け止めざるをえないと話した。これまで州は「市民の理解は不可欠だ」と言い続けてきており、今回の強い市民の声は無視できないだろう。

 

オーストラリア「アドヴァタイザー」新聞の関連記事(英語): www.adelaidenow.com.au/news/south-australia/citizens-jury-overwhelmingly-rejects-nuclear-waste-storage-facility-for-south-australia/news-story/8340c103234775fffcf9b88b2aea6906

市民陪審の報告書(全体): assets.yoursay.sa.gov.au/production/2016/11/06/07/20/56/26b5d85c-5e33-48a9-8eea-4c860386024f/final%20jury%20report.pdf