【声明】フランスからのMOX燃料輸送に抗議し、高浜原発の即時停止とプルサーマル計画の中止を求める

【声明】フランスからのMOX燃料輸送に抗議し、高浜原発の即時停止とプルサーマル計画の中止を求める

2017年9月21日

NPO法人 原子力資料情報室

 関西電力の高浜4号機用 ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料輸送に強く抗議する。

 輸送されたMOX燃料16体は、フランス・アレバNC社で製造された。輸送船パシフィック・イーグレット号に積み込まれ 、7月5日にフランスのシェルブール港から出港した。輸送ルートは、喜望峰/南西太平洋ルートで、高浜原発に到着した。

 高浜3号機はMOX燃料を24体装荷、高浜4号機は4体装荷している。関西電力は、今回輸送されたMOX燃料を2018年の高浜4号機定期点検の燃料交換の際に装荷するとみられる。

 高浜原発は免震重要棟の建設をやめ、耐震構造の緊急時対策所だけで再稼働した。MOX燃料を装荷している以上、免震重要棟なしで再稼働することは、過酷事故時に十分な対応が可能であるとはいえない。このほか、基準地震動の策定方法、使用済み燃料プールの冷却設備の耐震性、実効性のある避難計画も策定されていないなど、多くの問題がおきざりにされている。

 さらに関西電力は7月31日、追加のMOX燃料を発注した。高浜原発3、4号機用のMOX燃料32体の製造契約を原子燃料工業(NFI)と結び、アレバNC社が委託契約を受けて燃料を製造する。この追加契約についても、ただちに取り消すべきである。