【連載】水道水のセシウム濃度調査 第8回 東京の水道水と河川水に含まれるセシウム濃度の測定結果(2回目)

【連載】水道水のセシウム濃度調査 第8回 東京の水道水と河川水に含まれるセシウム濃度の測定結果(2回目)

本調査では、東京の水道水と河川水に含まれる放射性セシウム濃度を、年に3回測定する計画をたてています。第1回目の昨年夏の結果は本紙1月号にて報告しました。今回は第2回目(今年1月)に採取した試料の結果を報告します。
測定結果は表に記載し、試料採取地点の図を再掲しました(①~④:水道水、⑤~⑦:河川水)。表の数値はすべてセシウム137の濃度で、単位はミリベクレル/キログラム(mBq/kg)です(ミリ=1000分の1)。セシウム134は全て不検出(検出限界値0.2~0.6 mBq/kg)でした。
河川水に含まれるセシウム137の濃度は、⑤の江戸川で3.1 mBq/kg、⑥の荒川で1.8 mBq/kgでした。⑦の多摩川は0.2 mBq/kg以下の不検出でした(誤差6~14%)。濃度の順は第1回目結果と同じになり、最も放射性セシウム137が高かったのは江戸川の河川水でした。水道水は、①の金町・三郷系で2.0 mBq/kg、②東村山系で0.9 mBq/kg、③の小作系および④の地下水由来の水道水では不検出でした。②は前回0.4 mBq/kg以下の不検出でしたが今回初めて検出され、対応する⑥も0.7から1.8 mBq/kgに濃度が高まりました。自然のゆらぎかどうかは、このデータだけでははっきりしません。いずれも水道水の基準値である10 Bq/kgより非常に低い値です。
第1回目の調査では、表にあるように検出限界以下になった試料が多数ありました。それを踏まえ、今回は測定限界値を下げるために、江戸川(①と⑤)以外の試料採取量をすべて20リットルから40リットルに倍増しました。それでも多摩川河川水と水道水、地下水由来の水道水は不検出という結果でした。なお、測定時間は基本的に40時間設定ですが、濃度が比較的高く検出されやすい試料では時間測定を短くしています(20から25時間)。
規制庁発表の全国の水道水に含まれる放射性セシウム濃度(2017年分)では、東京葛飾区のセシウム137濃度が3.5 mBq/kgで、2016年から東京が日本で最も汚染が高い状態が続いています。この値は、本調査結果と整合性のある値です。

図(上):水道水および河川水の採取地点
(東京都水道局ホームページの図に加筆して作成)

表(下):水道水および河川水のセシウム137濃度
20および40Lの試料を、リンモリブデン酸アンモニウム法で濃縮した後、ゲルマニウム半導体検出器でガンマ線測定した。測定は新宿代々木市民測定所による。

(単位:mBq/kg)、*524号掲載の値(4.0)との違いは計算間違いによるものです。

 

(谷村暢子)