日本原燃:六ヶ所ウラン試験で事実上の検閲開始か?

日本原燃:六ヶ所ウラン試験で事実上の検閲開始か?

報道によると、六ケ所再処理工場で21日から予定されるウラン試験で、日本原燃は報道各社に施設の取材に関する許可申請書の提出を求め,その中に撮影結果の提出などを求める「但し書き」のあることが判明した。17の報道機関が加盟する青森県政記者会は10日、「但し書き」の撤回と、このような表現が盛り込まれた理由を13日までに回答するよう日本原燃に申し入れた。

『原子力資料情報室通信』(363号16~17ページ参照)でも関連事項を報告したように、このような事態は、六ヶ所再処理工場の計画が進んで行く中で、「工場全体がブラックボックス」化するプロセスの一つである。核兵器物質であるプルトニウムを扱う同工場では、今回のような事実上の検閲、開示情報のさらなる制限が強化されるだろう。
 今日までプルトニウムを取り出す再処理工場を運転してきたのは、核兵器保有国だけであり、再処理工場=軍事工場である。プルトニウム燃料の利用(MOX)や六ヶ所再処理工場が稼働を開始することは、日本社会に核保有国と同様の警備の強化、情報制限、市民の監視等がもたらされ、民主主義的な自由や権利がさらに狭められることを意味する。

【関連情報】

『デーリー東北』
www.daily-tohoku.co.jp/kakunen/news2004/kn041211a.htm
『東奥日報』
www.toonippo.co.jp/kikaku/kakunen/new2004/1211_2.html
www.toonippo.co.jp/kikaku/kakunen/new2004/0930.html
www.toonippo.co.jp/kikaku/kakunen/new2004/0625_3.html
www.toonippo.co.jp/kikaku/kakunen/new2004/0625_3.html