新潟県中越地震による柏崎刈羽原発の揺れの状況
新潟県中越地震による柏崎刈羽原発の揺れの状況に関する新たな資料を入手した。
柏崎原発反対地元三団体が11月2日と4日に、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所に対して、運転中の原発を直ちに停止するよう要求した。これに関連して、東京電力は、11月5日に開催された「柏崎刈羽原発の透明性を確保する地域の会」に今回入手した資料を提示した。
全部で3点ある。「10月23日の本震と11月4日の余震時の1・5・6号炉の原子炉建屋とタービン建屋などの各部の最大加速度(揺れの大きさ)を示す資料」、「震度5弱以上の地震時の1・5・6号炉の原子炉建屋などの最大加速度を示す資料」、「本震時の5号炉の原子炉建屋の最大加速度と測定位置および自動停止設定値との関係を示す資料」の3点である。
入手した資料をもとに、原子力資料情報室が加筆編集したものを掲載する。表の列の順番を入れ替えたり、グラフに上下方向の加速度の値を加えたりして見やすくなるようにしたが、データについてはもとの値のままである。
東京電力のWEBページに公表されている5号炉での観測値より6号炉での観測値が大きいこと、本震より11月4日の余震での観測値が大きいこと、1号炉では10月23日の本震から1時間以上データの計測が行なえない状態であったことなど、気がついたこと、問題点などいくつもあるが、機会をあらためてコメントしたい。
10月23日の本震と11月4日の余震時の1・5・6号炉の原子炉建屋とタービン建屋などの各部の最大加速度(揺れの大きさ)