2023/06/24

第38回4・9反核燃の日全国集会

 日本原燃は、昨年8月に、遅れている六ケ所再処理工場の完工が26回目の延期となることを発表し、12月26日には「2024年度のできるだけ早期」に完工をすると発表しました。この間の延期の主な原因は、原子力規制委員会が求める安全対策工事などの詳細設計に関わる設計・工事計画の認可(設工認)の申請に多くの時間を要していることです。日本原燃は、電力会社、ゼネコンなどから協力を得て、設工認の申請作業に当たっていますが、2年弱の延期で決着できるのか極めて不透明です。
 また日本は、「余剰のプルトニウムを持たない」ことを国際公約していることで、プルトニウム削減が求められています。六ケ所再処理工場で作り出されるプルトニウムは、プルサーマル燃料の需要に合わせて再処理されることとなっており、プルサーマル発電の進展によって操業が左右され極めて不安定と言わざるを得ません。作り出されるプルサーマル燃料も試算では燃料1トン当たり37億円で、通常のウラン燃料の16倍に当たり、電力自由化が進む中で、高額な燃料を使うことは、経済的合理性を欠くものです。
 核燃料サイクルの破綻は明らかであり、計画そのものの断念を求めるとりくみを強めていくことが必要です。6月24日には、3年振りに「4.9反核燃の日行動」を青森で開催します。全国から多くの人が集い地元の運動を支えるとともに、計画断念の訴えを広めていきます。当室から高野聡が集会に参加し、講演も行います。ぜひご参加ください。

〇第38回反核燃の日全国集会
1.日 時:2023年6月24日(土) 14時~集会とデモ進行
2.場 所:青森市「青い海公園」:青森市安方2丁目1(観光物産館・アスパム横)

3.内 容:開会あいさつ、主催者あいさつ、地元あいさつ、基調提案、各地報告、集会アピール、団結三唱、閉会あいさつ
*デモ行進15時出発 
青い海公園⇒市内デモ⇒ホテル青森前・流れ解散
4.主催:第38回4・9反核燃の日全国集会実行委員会、原水爆禁止日本国民会議、原子力資料情報室、青森県反核実行委員会(青森県平和労組会議、自治労青森県本部、社民党青森県連合、フォーラム青森、原水禁青森県民会議)、核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団、核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会
(連絡先)青森市青柳1丁目3-14 青森県反核実行委員会 電話017-776-5665

〇原水禁全国交流集会
 1.日 時:2023年6月24日(土) 16時30分~18時30分
 2.場 所:青森市文化会館(リンクステーションホール青森)・中会議室
青森県青森市堤町1丁目4−1 / 電話: 017-773-7300
 3.内 容:講演「核ごみ処分の調査拡大を狙う政府の思惑」
         講師 高野聡(原子力資料情報室、経済産業省放射性廃棄物WG委員)

         各地報告(福島、福井ほか)
         現地報告(青森から)

 

 

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