10/5 CNIC公開研究会 『噴火災害と原発』
IAEAなどを中心として,原発の立地条件として噴火災害の安全評価が世界的に求められるようになってきています.わが国の原子力規制委員会などでも,噴火災害を,原発立地の際に考慮すべき安全評価に加えるようになっています.原発立地条件の安全基準として,噴火災害の影響についての安全評価を行わざるを得ない時代になったともいえます.原発にかかわる噴火災害としては,噴火の規模といった量的問題と,噴火間隔(噴火頻度)といった時間的問題の両方を考える必要があります.本公開研究会では,噴火のメカニズム,噴火の様式,噴出物の種類と噴火災害,噴火の規模といった基本的事柄について解説するとともに,特に低頻度ではあるがきわめて広範囲に破局的な広域的噴火災害をもたらす超大規模噴火について知り,原発との関わりについて考えてみることにします.また,質問の時間を多くとって,火山現象や噴火災害についてのみなさんの日頃の疑問などについても,なるべく丁寧にお答えしたいと思っています.
日時:2013/10/5(土) 午後1時30分~4時30分(午後1時15分開場)
会場:新宿NPO協働推進センター 501会議室(〒169-0075 新宿区高田馬場4-36-12)
電車 高田馬場駅徒歩15分(JR山手線、西武新宿線、東京メトロ東西線)
バス 小滝橋下車徒歩4分(都営バス:飯64,上69 / 関東バス:宿02.宿08)
講師:高橋正樹さん(日本大学文理学部地球システム科学科)
1950年東京都生まれ。東京大学理系大学院修了。茨城大学教授を経て、日本大学文理学部地球システム科学科教授。アメリカ・スミソニアン自然史博物館客員研究員も務めた。専門は火山学、岩石学、地質学。「花崗岩が語る地球の進化」「破局噴火-秒読みに入った人類壊滅の日」などの著書がある。
資料代:800円(予約不要・原子力資料情報室会員でない方もご参加いただけます)
主催:特定非営利活動法人 原子力資料情報室