ムダ、ムリ、無謀のもんじゅ再開に抗議

2010年4月18日

日本原子力研究開発機構
理事長 岡崎俊雄 様
敦賀本部長 早瀨佑一 様

もんじゅ再開反対!現地抗議集会
呼びかけ団体
原子力発電に反対する福井県民会議
原水爆禁止日本国民会議
ストップ・ザ・もんじゅ
原子力資料情報室
反原発運動全国連絡会
現地集会参加者一同

ムダ、ムリ、無謀のもんじゅ再開に抗議

高速増殖炉原型炉「もんじゅ」再開は、多くの周辺住民や国民の不安を大きくしています。貴機構のこれまでの対応をみるとき多くの住民は、再会すれば予想もつかない事故が待ち受けていると受け止めており、重大な惨禍が住民に降りかかるであろうと懸念しています。住民の不安にこたえる努力を軽視し、年度内再開を最優先してきた貴機構の再開強行姿勢に強く抗議します。

14年以上も停止していた原子炉の再起動は世界に例がなく、ましてや事故を起こした研究開発途上の高速増殖炉です。もんじゅで、1次、2次を含む長大な配管の健全性はどこまで確実に確認できたといえるでしょうか。ナトリウム検知器の誤警報で明らかになった建設当初からの取り付けミス、屋外排気ダクト腐食の放置などずさんな品質保証体制は根深くあります。事故後に行われた安全性総点検にもかかわらず、実際に点検されていなかった実態も明らかになり、膨大な機器の点検が十分かどうかも疑問です。監督責任がある国の信頼も地に落ちました。

貴機構は建設当初は「ない」といってきた活断層の存在について、耐震見直しの結果、直下に白木―丹生断層とC断層の2本があることを認めました。しかし評価を変更したことについて、過去の過ちを反省する姿勢はなく、耐震評価に対する住民の質問書にも答えていません。
地震時にナトリウムが漏れても原子炉を停止しないことも明らかになり、事故再発の思いを強くせざるをえません。耐震評価はさらに見直すべきです。

研究開発から約半世紀。高速増殖炉開発総額に2兆円、わずか1時間しか発電していないもんじゅに9000億円の税金がつぎ込まれてきました。費用対効果なしで、さらに突き進む愚行はもう止めてください。

私たちは運転再開に強く抗議し、もんじゅの廃炉を求めます。

以上