福島第一2号炉・再循環ポンプ事故停止
福島第一2号炉・再循環ポンプ事故停止
※『原子力資料情報室通信』377号(2005/11/1)短信より
10月9日、運転中の福島第一原発2号炉(沸騰水型炉、78.4万kW)で、再循環ポンプBのインバータが重度の故障を起こしたことを知らせる警報が発せられ、ポンプが自動停止した。インバータは再循環ポンプの回転数を制御する装置で、再循環ポンプの回転数の増減によって出力の調整を行なう。再循環ポンプBが停止したが、再循環ポンプAが動いていたため、原子炉は出力33パーセントで運転を続けた。
その後、東京電力は原因調査のため、10月10日午後6時から原子炉の手動停止操作を開始した。
再循環ポンプの運転について「保安規定」では、「1台停止時には制御棒の引き抜き及び炉心流量の増加(停止した原子炉再循環ポンプの再起動時を除く)を行ってはならない」とあり、再循環ポンプの再起動の禁止ないしは原子炉の停止は求められていないが、これは見直す必要があるのではないか。
インバータの故障の状況や原因などは明らかになっていない。