柏崎刈羽原発・大気中へ放出された放射能量についてあらたにわかったこと

■大気中への放射能漏れについて

7月27日の東京電力とのやりとりによって、大気中に放出された放射能量について、
これまでに7号炉の主排気筒から放出された放射性物質の核種ごとの放射能量が判明しましたのでお伝えします。

放射能算定の方法はおよそつぎのとおり:7号炉の主排気筒の排気を吸引しフィルタを通す(1時間)。とりはずしたフィルタをGe半導体のマルチ・チャンネル・アナライザにかけて、時間あたりの濃度を出す。これに排気流量を乗じて放射能総量を計算する。通常この測定は1週間に1度おこなうが、いまは1日1回実施している。下記の数値は、7月9日~17日の分と17日~18日までの分の測定結果の和である(フィルタ2つ分)。

ヨウ素の核種ごとの放射能量
ヨウ素131 2.3×107ベクレル(半減期8.0日)
ヨウ素133 1.8×108ベクレル(半減期20.8時間)
ヨウ素135 1.1×108ベクレル(半減期6.6時間)

粒子状放射能の核種ごとの放射能量
コバルト60 2.3×105(半減期5.3年)
クロム51 1.4×106(半減期27.7日)

■放射能量の算定方法について

また、ずれが生じている主排気筒につながるダクトから放射能漏れがおきているかどうかについては東京電力はまだ確認作業ができていない。もし漏れがおきていれば上記の主排気筒以外の経路からの放射能漏れが起きていることになる。


リーフレット『地震大国に原発はごめんだ』 PDF
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